神との会合
目を覚ますと、そこは真っ白い空間でした。
ここはどこかしら?私は確かあの素敵な方を助けて死んでしまったはず…
そうだ
私は死んでしまったのだ
結局男性とお付き合いすることなく、私の人生は終わってしまった…
私の何がいけなかったのかしら…
「目が覚めましたか?ここは創世の間、あなたには話したいことがあったのでこちらへ来ていただきました。私は創造神デミウルゴスという者です。」
後ろから男とも女ともとれないような声で話しかけられた。
創造神?神様ってことは、やっぱり私は死んだのね…
「おはよう神様。私に何かご用かしら?」
「おや?驚かれないのですね。やはりあなたは普通ではない。ここに呼んだのはあなたにやってほしいことがあるからです」
「やってほしいこと?いいんだけど私もう死んじゃってるわよ?」
「ご心配なく、あなたには新しい命を授けます。そして、今まで居た世界とは別の世界で生活していただきたいのです。」
もしかしてこれって異世界転移ってやつじゃないかしら?
「それはありがたいわね。でもどうして私なの?他にもたくさんいい人はいると思うのだけど」
「いいえ、あなた以上の人を私は見たことがありません。私が生み出した人間の中で、あなたほど完成された者はいません。そこで、あなたには実験に付き合って欲しいのです。」
「実験?なんだかよくわからないわ、その実験っていうのはこれから異世界に行ってからすればいいの?」
「その通りです。簡単なことです、私の力の一部をあなたに預けます。その力を使って、生活をしてください」
「生活するだけでいいの?こうゆうのって魔王とか倒さないといけないんでしょう?」
「魔王は居ますが…それは勇者に任せておけば大丈夫です。あなたはただ生きて能力を使うだけでいいのです」
うーん…なんだか話が旨すぎる気がするわね…
まあでも一回死んだ身だしいっか
「わかったわ。それで能力っていうのはどんなものなの?お空を飛びたいわね」
「飛行など容易いことです。能力に関しては、向こうについてからのお楽しみということで。それでは今からあなたを異世界へ送ります。次会うのはあなたがもう一度死んでしまった時ですので、質問があれば今のうちにどうぞ」
「特にないわね…あっ!大事なことを聞き忘れてたわ!」
「なんでしょうか?」
「向こうにイケメンはいるのかしら?」