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第四話



「見つかったってどこで?」

 あまりに拍子抜けしてしまいコンの抜けた声で話しかけてしまった。


「見つかったっていうか、盾のありかが分かりそうというか……」


「どういうことだ?」

 2歩くらい段階を飛ばした彼女の答えにさらに聞き返してしまった。


「えっとねー」

「聞いた話によると、情報屋はもう死んじゃってるらしいんだよ、殺されちゃった?みたいな感じで」

「それでその情報屋が書き残した3冊の本の1冊に盾のありかが書かれているらしい」


 シェラはもう一つのベッドに座り込みグッと伸びをしながら答えた。


「……じゃあその本はどうやって手に入れればいいんだ?」

 自分が過ごしていた無駄な時間を知られたくなさ過ぎて質問をされまいとシェラを質問攻めにする


「聞いた情報によると明後日に闇市でオークションがあってそこで売り落とされるみたい」


 なるほど……オークションか。

 有名な情報屋の有力な情報の乗った本、しかも3冊あってどこに盾のありかが書いているのかはわからない……

 まずいな、この状況。軍資金もオークションで対抗できるほどの量もない。

 俺は決意を固め、シェラに話しかけた。


「シェラよ……」

「どうしましたか野糞大臣」

「え?俺野糞の匂いする?」

「ちょっとだけね、なんかうってなるくらい」


 ……10分後……


「シェラよ……」

「どうしましたか悠斗」

「今、俺たちの前には2つの選択肢が立ちはだかっている」

「ひとーーつ、オークションが始まる前に情報屋の本を3冊全て盗む。

 ふたーーつ、本を買い取った奴から情報を買い取る」


 ピッカピカに輝く手をピースの形にして説明する。


「ちなみに安全な方は確実に2つ目だ、だがデメリットとして金が多分えぐかかるという点がある。

 そして1つ目の場合、最悪殺されるというデメリットがあるが、金がかからないというメリットがある」


 俺個人の意見としては、できるだけ金をかけたくないというのと、あの王様に頼るようなことはなんかダサいからしたくないという私情により1つ目での入手が理想的だ。


 あと、二つ目の場合、金がどれだけかかるかわからない。もし本の購入者に払えないような大金を強いられたら盾の居場所が永遠にわからなくなってしまうかもしれない。

 

 そしてここで重要なのはシェラの人間性だ、

 俺はまだシェラの人間性について理解していない、

そのため、もし彼女が正義感の強い奴なら、盗むという非道を許さない可能性があるが……どうだ……。


「え?……そんなの………」


「1個目に決まってんじゃーん、お金借りにあの王様のところへ行くの普通に嫌だし!」


 この勇者っサイコォォ!!


「よし!じゃあ1つ目に決定だ!」

「それじゃあどこでオークションが行われるか分かるか?」


「もち!えっとねーなんかダフネ市っていう市場の八百屋に暗号を伝えれば通れるらしいよ」


「ナイスだ!じゃあ盗むことは決定としてどうやって盗むかだが俺に作戦があるからそこら辺は任せんしゃい」


「頼れるぅーーじゃあ明日は私何をすればいいの?」


「うーんそうだな、特段やることもないし郊外に出て剣の練習とか魔法の練習とかしてみたらどうだ?」


「てかうわっそういえばこの世界魔法あんじゃん。いいなぁ魔法、使ってみてぇわ。俺魔力F -だったぜ?」

 自分のステータスが粗大ゴミレベルだったことを思い出し萎える。


「なるほど魔法…いいね!明日練習してみるよ!!」

「それじゃあおやすみーzzz」


 嵐のように肯定し、嵐のように眠る彼女はとても勇者らしかった?気がする。

 

 というか、まだシェラとあって2日しか経っていないのにこの距離感、素晴らしい陽キャラ体質をお持ちのようだ。

そんなことを思いながら俺にも一日の疲れが襲ってくる。

 ドロンと溶けるようにベットに横になり、泥のように眠った。

 

 


 

読んでくださりありがとうございます!!

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