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シンカータイカー   作者: よぐると
ブレイサー港王国編
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第39話 漂流

 魚獣 エクサル・ラハバーンの渦に呑み込まれたノス、ソス、リテル達。

 海流を彷徨って、無人島の浜辺へ辿り着いたリテル。

 口に入ってた海水を吐き、辺りを見渡すと見慣れぬ場所だった。

 あたりには誰もいなかった。


「マジかよ・・・」


 誰かいないか、少し行動しても人影は見えなかった。

 

 リテルは孤立してしまったのだ。


 島の全貌を見るために、空を飛んだ。

 島は二つの中山がくっついてできていて、諸所に木が生えている。

 海の方も見渡したが、水平線が見えるばかりだった。

 これでは見当なしに空を彷徨うことはできない。


 リテルはいくつかの方法を考えた。

 一つは、空を飛ぶ方法。

 一つは、船が来るまで滞在する方法。

 一つは、ジャッジメント公爵に空間を引き裂いて連れて行ってもらう方法。


 俺はジャッジメント公爵に聞こえるよう、大きな声で助けを叫んだ。

 が、当然のように聞こえるはずもない。

 失敗に終わった。


 叫ぶと喉が渇くのを感じた。

 水がほしい・・・海水を見つめるが流石に飲めない。

 果物から水分を摂ることを思いついた。

 早速、島の中へ入った。


 動物の声は遠くから少し聞こえる。

 

 森の風は冷たく、今更ながら寒くなってきた。

 近くに大きく広がった木の葉を見つけたので、体に巻いた。

 風を防ぐのには使える。


 葉を巻いて森を歩むと、赤く実った果実を見つけた。

 切って中の実を指ですくって食べると、柑橘系の甘酸っぱい汁が刺激する。

 いくつかもぎ取って、森のさらに奥に進む。


 森の中には浅い川があった。

 水が飲もうと足を踏み出した途端、視界が歪み、倒れてしまった。



 

 リテルが目を覚ました時、サイダン、ゼヴァ、ホールンは港に流れついていた。

 ホールンが港に流れ着いて、最初に目を覚ましたところは病院のベットの上だった。

 体を起こし、別のベットにはゼヴァ、サイダンがいることを確認した。

 しかしその他のベットにリテルやカイがいないことに焦る。

 サイダンを起こし、事情を説明した。

 病室を飛び出し、海に駆ける。


 浜辺には船の残骸があった。

 その有様に途方に暮れていると、後ろから誰かが話しかけてきた。

 白衣を着たおじさんは言った。


「君達の三人とノスはまだ見つかっていない。

 ソスはもう船を出して海に探しに行ったよ。

 海流に流されたのか、はたまた餌食になったか・・・」


 ホールンは食い気味に強く否定した。


「そう願う。」


 おじさんは手を後ろで組み、帰ろうとした時、何かを思い出したようにまた言った。


「君達を助けた魔人が一人いる。

 南の岸へ行けば会える。

 礼を言いに行けばいい。」


 ゼヴァを起こして、小一時間かけて南の岸に行った。

 ゴツゴツした岩の下を通り抜けた先に釣竿の隣に一人、背中を向けて座っていた。

 後ろからは頭に角の生えた男が見えた。

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