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「おもしろい」ってなんだろう
考えてみてほしい。
「おもしろい」は喜怒哀楽のどれに含まれるだろう?
多くは「喜」か「楽」だと答える。だが、僕はそれだけだとは思えないのだ。
よく見かけるアドベンチャーな物語ではしばしばセンチな気持ちになって”泣き”ながら”笑う”人がいる。
笑うということは当然「おもしろい」から笑うのでしょう。
この描写にもある通りに悲しい、辛い、ここでいう「哀」の気持ちであっても「おもしろい」と感じることがあるのだ。
対極であると思っていたが「おもしろい」という感覚は「哀」の気持ちともコネクションがあるのだ。
それだけでも「喜」と「楽」以外にも含まれるということを説明できたと思うが、もっと奥深いものだと考える。
ここで「おもしろい」は感覚と書き「喜怒哀楽」を気持ちと表現しているが秘密はそこにあると思っている。
初手で僕は「喜怒哀楽」のいづれかに「おもしろい」を当てはめて考えようとしていたのだが、それはもっぱら違った考えだった。
「気持ち」と「感覚」は別ベクトルだった。