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7話 全員まとめてフルボッコ

 ――ハルちゃん……それ使えばあんな奴ら倒せるんじゃ……


 私は微妙そうな顔を浮かべると、ハルちゃんの方を見る。


〈……そうですね。混乱してて思いつきませんでした〉 


――じゃあ、二度と近づけないようにボコボコにしようか、皆で


〈皆って……ああ、カミラさんのお連れの方ですか〉


――そうだよ。さ、始めようか。


 私はそう書いて集団の方を向くと、手を動かし「オーシャンウェーブ」を唱える。すると、私の目の前に大きな水の壁が出現し、集団に襲いかかる。


 突然の出来事に集団は対応できず、水に流されていく。


 私は続けて「サンダー」を使って水に電気を走らせる。この水は多分海の水と同じ成分なのだろう。電気がよく通る。


 集団が感電し、悶えている間にハルちゃんは奴ら目がけて鉄のダーツを取り出し投げる。


 ダーツは急加速すると、敵の一人の足に命中する。そしてそれは辺りに光線をぶちまけ、相手にダメージを与えた。


 

――ハルちゃん結構物騒な武器使うね


〈いや、人に向けたのは初めてですよ!〉


 ハルちゃんは慌てて首を横に振り、否定する。私はそれを見てクスッと笑いながら集団の方を見る。


 すると、既にニコラスとアランが素早く残りの人を倒していた。ニコラスは幻術でも使ったのだろうか。敵の一人が何もない場所でナイフを振り回している。


 アランは普通に矢で倒したのだろう。敵のうち二人に矢が突き刺さっている。


 

――これで最後かな?


〈はい、多分そうだと思います。二回も助けて頂き本当にありがとうございます!〉


――いやー、災難だったね。騒ぎにならないうちに逃げよっか 


 私達がそんなことを話していると、ニコラスとアランが走ってきた。


〈そこの君、大丈夫? 怪我とかしてない?〉


〈はい、お陰様でって、アランさん!?〉


〈おや、二人はお知り合いなのですか?〉


〈三日前に色々親切にお勧めの店とかを教えてもらったので。初心者の私にも優しくしてくれて嬉しかったです!〉


 なるほど。この子もここに来たの最だったのか。雰囲気的になんとなく察してはいたから納得。


〈あー、あれは半分俺の趣味だから。あれだよ、君達が有名になったときにあの人は俺が育てたってのやってみたくてね〉


――理由が純粋なのか不純なのか……


 私は苦笑しながらそう書く。でも私もちょっとやってみたいかも。


〈あ、今ちょっとやってみたいと思ったでしょ!〉


 アランは私の心を見透かしたかのようにそう言い放つ。なんでバレたの……?


――さあ、どうだろうね。まあ今日はもう早く宿に帰ろうよ。睡眠時間がどんどん削られちゃう


〈賛成です。そこのお嬢さんも早く戻ることをお勧めします〉


 ニコラスはそう言って礼をすると、集団を適当に拘束する。


〈あ、待ってください。その前に一つ、お願いしたいことがありまして〉


 ハルちゃんはニコラスを止めると、こうお願いしてきた。


〈あなた達のパーティーに入れて貰えないでしょうか?〉


 


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