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3話 チンピラ?が仲間になった!

 それからニコラスが私の元に戻ってきたので、私は彼にアランの件について相談することにした。


『なるほど、そんなことがあったのですか。……少々危険な香りがしないでもないですが、お誘いに乗ってみますか』


『あー、まあそうだね。警戒しながらいこうか』


 そうして私達は彼にパーティーを組むことを伝えると、彼は嬉しそうに跳ねた。


〈良かった、初めての勧誘だったから凄い緊張したんだよ。初心者の案内は何回かやったけどね。そうだ、それじゃ早速道具買おうか〉


――そうだね。でも私達防具は服に魔法かかってるし必要ないよ。だから欲しいのは武器かな 

 

 私達の服は特別製で、魔法である程度の衝撃を防げるようになっている。つまりそれを着ているだけで防具なりうるのだ。



〈なるほど、それならオーソンかパンシーパンプキンって店がお勧めだよ。オーソンは単純に人気だからで、パンシーパンプキンは個人的にお勧めしてる感じだね〉


――後者の店はなぜ勧めているの?


〈自分好みの武器が見つけやすいからかな。んー、カミラさんとニコラスさんなにか欲しい武器とかあるの?〉


 アランは私達を交互に見ると、私達に質問する。



〈僕は特にないですね。強いていうなら剣でしょうか〉


――私はナイフかな。両手開けとかないと魔法使えないから身軽に使えるものの方がいい。


 私達がそう答えると、アランはうんうん頷くと、〈それならオーソンの方がいい。あっちは単純に性能がいいからね〉と言ってきた。


――よし、じゃあオーソンに行こうか。


 そして私達はオーソンに行くと、各自で自由に武器を試すことにした。

 

 色々試した結果、私に一番馴染んだのがライトローズと呼ばれるダガー。これはかなり軽く、長さも長すぎずで、非常に使いやすかった。


 軽すぎるのは少し心配だけど対人で使うわけでもないのだから、これでいいか。


 そう考えた私はそれラースと呼ばれるお金で支払うと、オーソンから出る。


 すると、既にニコラスは選んだらしく、店の前で二人が待っていた。


 私は紙に書いて二人に話しかける。


――武器はなににしたの?


〈大剣です。ただ斬るというよりかは叩き斬るタイプの武器ですね〉


 さすがに手話にレイピアという単語はないので、ニコラスはそのまま答えたようだ。


――なるほど。アランさんは?


〈呼び捨てでいいよ。これからパーティー組むわけだし。俺は元々武器持ってるから買ってないよ。ほら、これが俺の武器〉


 アランは背中に背負っていた弓と矢を手に持つと、私達に見せてきた。


〈俺は遠距離でちまちま攻めてくタイプでね。ソロなら本当は近接武器の方がいいんだろうけど〉



――でも今はニコラスが近距離担当してくれそうだし大丈夫そうだね。


 私がそう書くと、アランは相槌を打ち、ニコリと笑う。


〈そうだね。……後は適当に各自で適当に店を見て回ろうか。一時間後に冒険者組合で集合ね〉


〈了解〉


――いいよ。それじゃまた後でね。


 私は二人に軽く手を振ると、一人で歩き出した。 


次回家族側書きます。

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