田舎の弱小喫茶店にタピオカドリンクを置いたら
田舎の小さい喫茶店。
そこで俺は育った。
お客さんは少ないが、それでもここが大好きだった。
去年、じいちゃんが店を引退した。
それからは母さん、俺と兄貴が交代でやってる。
ちなみに父さんはサラリーマン。
学生が数人見えた。
なんだかコソコソと話しているようだった。
「こんな小さい喫茶店、じーさんがやってるって絶対!」
「早くしろよ!」
「喉乾いたんだよー」
「で、でも・・・・・・」
小さい喫茶店だからか、お年寄りがやってると思っているようだった。
(聞こえてるぞ、お前ら・・・)
カランカラン・・・
ドアが開き、三人が走って入ってきた
その後ろから、一人がゆっくり入ってきた.
予想と違ったのか、俺の顔を見ると少し驚いた様だった。
席に着き、メニューを見ると、
「すいませーん、タピオカミルクティーと、ランチセット4つくださーい!」
「わかりました、お待ちください」
キッチンに立つと、三人がニヤニヤ笑っていた。
(・・・・・・。虐めだな)
入るときの雰囲気でなんとなく感じては居た。
それが、確信に変わった。
「お待たせしました」
「お、美味そう!!」
「早く食べようぜ!」
「それな!」
その後、四人が食べ終わり、会計にレジへと来た。
「これでおお願いします・・・・・・」
一人が財布を出し、四千円取り出した。
「ありがとうございました」
「ほら、早く次行くぞー」
「今度は何が良いかなー」
カランカラン・・・
三人が出た後、
「お会計の君、ちょっと」
俺が声を掛けた。
「な、なんですか・・・?」
「これ、サービス券」
「へ?」
うちにはサービスなんて無いし、余裕も無い。
だけど
「今度は友達と来いよ」
ランチ四人分、と書いた紙を渡してやった。
「あ、ありがとうございます!」
その男子は大事そうに握って財布に入れていた。
きっと、俺が出来るのはこれ位。
もう二度としてやれないけど、この一回でどうにかなるわけじゃないけど。
あの男子生徒が誰と来るのか考えながら四人分の皿を片付けた。
初作品なので、下手でごめんなさい。
私なりに頑張りました!
いつもある日常を大事にしてほしいので、考えました。
これから、連載になれば、身の回りの出来事、テレビで見たこと聴いたことを題材に、リアルな物を考えています。
学生さんからいろんな世代の物になりますので、世代によって感じ方もあると思いますが、少しでも癒しになりたいです!
ご愛読ありがとうごさいました!