第4話「服屋のティックお婆ちゃんはファンタジー?」
梅雨明けないかなぁ。
「ここが服屋……」
そこは三階建て程の高さで、
レンガ造りでヨーロッパな感じかな?
壁から垂直に付きだし吊るされた木の板でできた看板には
白のシルエットで洋服がオシャレに描かれていた。
「服屋のハズなのにファンタジーを感じてしまう……何故に…」
…あれ?でもここって異世界だし
あながち間違ってないのかな……?う~ん。
「ま、いっか!」
そんなことより服を売らなくちゃ!
ずっと学生服のままって訳にもいかないからね。
とにかく学生服でもそれなりのお金にはなるハズ!
現代?の服だしね、
お金が無かったら食べ物も買えないし、
泊まる事もできないからねぇ……
Noマネー Noライフこれマジだからね!!
カランカラン…
「お邪魔しま~す!」
「あんや、どうしたんだい?一人かい?」
カウンターにいるのがティックお婆ちゃんかな?
頭の髪が緑色の~あぁ~玉葱にしか見えない……
いや、それより!
腰がくの字じゃなくてクの字だよ!?
大丈夫なのかな?
「あ、はい。一人ですけど……?」
「そうかい、ちゃんとした良い子だねぇ。」
「なるほど……」
……うん?
「で、服を売りに来たんだね?」
………………はい?
「えっ!?お婆ちゃん超能力者ですか!」
「?超能力とやらは分からんが、それぐらい話しておれば分かるもんじゃ」
「そうなんだ……」
ティックお婆ちゃん……凄い
ただ者じゃないっ!!
「それにしても珍しい素材じゃのぉ~?何で出来とるんじゃぁ?」
おぉ、久しぶりに虫眼鏡見たなぁ~
ってか、めっちゃデカッ!?
30センチ位はあるのが玉ねぎから出てきた……
ついでに飴ちゃんとか出てきたり……
「……んや?飴ちゃんが欲しいのかい?」
「飴ちゃん出るんかいっ!?」
玉葱見てたけど!
見てたけども!!
マジか……ファンタジーしゅごい……
ティックおばあさんの帽子は小さくないですからね?
玉葱なのは頭ではなく髪の毛です。