第7話 呼び方
靴箱で立ち話をしているのはアレだったので、俺達は教室へ向かいながら話すことにした
「あっそうだ!」
「どうした園城?」
「それだよ、それ!苗字呼び!名前で呼べよ、みずくさいなー」
「前は名前で呼んでいたのか...了解だ紅蓮」
「う、うんなんか照れるな...」
「どうしてだ?」
「あ、いや久し振りに呼ばれると、な?」
いや、あんま時間たってないと思うが...せいぜい2日会ってないだけだろ...
「そ、蒼くん!わ、私も心って呼んでもらってもいいかな?」
「?おう、心」
ボッフン!
「ん?顔が赤いぞ?心」
「え、ふぁ!」
「うん、熱は無いな」
おでこに触れるが特には何もっん?
「いや少し熱くなってきたか?」
急に温度が上がり始めた気が・・・
「それは主にソーちゃんのせいです、ほらー私の事もお名前でお呼びくださーい」
と言われ、メイに心から離された。
「ん?分かったメイ」
「ん〜まんぞくで〜す」
(メイちゃんナイス!これ以上やられると心ちゃんが耐えられなかったよ)
(あぶなかったです。が、ミッションコンプリートです〜。それにしてもソーちゃん天然に磨きがかかってませんか〜?)
(うーん、脳がやられて、バグでも起こったのな?)
「お前ら何してんだ?」
「「何でもなーい(で〜す)」」
そんな話をしながら、俺達が階段に差し掛かった所で思い出した。
「ん?そういえばお前達、俺が記憶喪失って知ってるのか?」
「おう!電話がきてな!」
「お母さんが慌てて教えてくれたんだ、びっくりしたよ?」
「まぁ、蒼くんは私達と集団登校する班が一緒だからもあるだろうけどね」
「ソーちゃん、忘れたの悲しいです...でも無事でよかったです」
「...ありがとう」
俺はこっぱずかしくなり、礼を言うと周りの雰囲気が変わった。
「蒼太がお礼を言っただと!?」
「うそだ、、あのアオが。いつも仏頂面でクールキャラなアオが...人を小馬鹿にした笑いしかしないアオが...」
「ツンデレのデレの字もないソーちゃんが〜!」
おい、なんだその反応は。過去の俺、そんなんだったっか...?いや、生意気だった自覚はあるが...
「アオ、ちゃんと病院行った?脳の異常とか...」
そう言ったソウが肩を掴み慌てて詰め寄ってきた
「しつこいぞ!」
「「「あははは!」」」
「!、、、ん〜、皆さんお先へ〜」
「どうしたんだ?」
と、いきなり道を譲ったメイに紅蓮が問う。
「乙女の花園ですよ〜、バーイで〜す」
そういうとメイは心を連れて消えていった…
「...行っちゃったな。んじゃー、俺らがクラスに案内するぞ!」
「ああ、それじゃあ頼んだ」
さっきから心が一言も話してなかったがどうしたんだろうかと思ったが俺は紅蓮とソウについて行った。
「なー、アイツら何で花壇に行ったんだ?お花委員だったっけ?」
「「...」」
「ど、どうしたんだよ...」
「さっ、とっとと教室まで行くぞ」
「あっちだよアオ」
「おい、なんか言えよ!」
慌ててついてきた紅蓮をしりめに、俺とソウは顔を見合わせ笑うのだった。




