漏れそうな時に漏れそうな幽霊が出てきたんだが俺はもう限界かもしれない。
「うわー、漏れる、漏れる!!トイレ!トイレ!」
俺はトイレを探した。しばらく彷徨ったあげくコンビニのトイレを発見。駆け込もうとしたが・・・
「待て待て待てい!!」
「!?誰だ!?」
「俺は幽霊だ!!お前を呪い殺す!!」
そこには白い三角を頭に乗せた白装束の男が立っていた。
「幽霊!?・・・いや、今それどころじゃない!!ちょっと今トイレ入るから後にして!!」
「いやだ!!俺もトイレ入りたいんだよ!!お前を呪い殺してから俺がトイレに入る!!」
「え・・・いや、ふざけんなよ!!幽霊が漏れそうになってんじゃねえよ!!せめて俺がトイレ出てきてから殺せよ!!」
「ふざけてんのはてめえだよ!!お前、死ねばトイレいかなくても済むんだよ!!俺は幽霊だからどうころんでもトイレいかないと漏らすの!!」
「何ぃ?!ふざけんな!!死ぬ前に小便もできねえのかよ!!そんな心残りあるかよ!!絶対成仏できねえよ!!残尿感って相当成仏妨げると思うよ!?実際の話?」
「大丈夫だ!!安心しろ!!俺も死ぬ前トイレ行きたくて行けなかったから!!」
「・・・・・・成仏してねーじゃねーか!!なんでここにいんだよ!!残尿感で成仏できてねーじゃねーかよ!!」
「バレたか・・・・貴様も道連れだ!!呪い殺されろ!!そして俺は今度こそトイレに行く!!」
「ふざけんじゃねー!!幽霊だからって調子に乗りやがって!!」
俺は幽霊に襲いかかろうとした。さすがの幽霊も羽交い締めにしたら呪い殺せまい。だがその時。
「うっ」
「うっ」
俺と幽霊は互いに悲鳴をあげた。
そして互いの下半身を見比べた。
2人とも手遅れだった。