婚約決定??
「お嬢様、アウストリウス家のコロナ様がお見えです。」
「え……そっか、通して?」
あの日以来ほんとに基本的週一は私の屋敷に訪れるようになったコロナ。正直本当に来るとは思わなくて焦った。
時たま王様とお妃様まで来るもんだからお父さんとお母さん、そして私も何事かと思った日もしたのよ……あははは〜。、
私の勘違いだと言いけれどついこないだお父さんとお母さん、そして王様とお妃様の4人で婚約がどうだとかいう話をしていたところを聞いてしまった。まさかと思うけれど……まさかねぇ?……大丈夫であってほしい。
なんて考えているといつの間にか目の前にはニコニコと微笑むコロナの姿があった。
「ぬぉわっ!!コロナ!急に現れないでよ焦るじゃない!」
「はは……ごめんごめんアクイラ…いやぁあんまりにも可愛い顔で悩み事をしていたものだからついつい見惚れてしまってね?」
「なっ……!!冗談はやめてくださいとあれほど!!」
「あぁ、そういえばアクイラ今日は話があってきたんだ、父さんと母さんも来てるんだよ♪」
「私の話は無視なのね??……話?」
嫌な予感しかしないわ!!どーしよ、逃げたいなぁァなんて思ったりしてたりしなかったり……。
なんて、逃げれるわけもなく後ずさったのもつかぬま腕を引かれてそのままお父さんの部屋まで連れてこられてしまった。
なんなんだこの生意気なガキは!!
「コロナは本当に強引なのね?!無理矢理連れて来るなんて!!……って、、、お母様!?」
コロナに怒りを覚えながらも前を向くと綺麗な笑みを浮かべる美人なお母さんがいた。
なんで何奴も此奴も急に目の前に現れるの!寿命縮むわ!!
「ふふっ、二人共本当に仲がいいのねぇ?さぁ、入りなさい?」
「ぅ……失礼します。お父様、お母様おはようございます。それに王様、お妃様…遠い中お越しいただきありがとうございます。」
なぜ自分がこんな目に遭わなければ行けないのかは納得がいかなかったけれど、流石に王様とお妃様前なので礼儀正しく例をして中に入りふかふかのソファーにコロナとそのご両親と私と私の両親が対面に座る。何よこれお見合いみたいじゃない!!まさかとは思うけど…当たらないでよね!!!嫌な予感!!!
「ではえーっとアクイラって呼んでもいいかね?」
最初に話し出したのは王様。王様の質問に私はもちろんです!と子供らしく元気よく。そして愛想よく答えた。私って演技うまいと思うの。うん。
「私もアクイラ……いえアクイラちゃんって呼ばしてもらうわね?という事で、アクイラちゃん!お願いがあるの!」
王様の次はお妃様。
お妃様よ、お願いだから厄介事はやめてくれよ。
一応またもや子供らしく何でしょうか!と明るく振る舞う。
「ふふ。アクイラは今日はいつにもまして元気ね?可愛いわ♪」
「ははっ、そうだなぁ!我々の娘よ、そこで話というのはだな。」
お母さんお父さん!可愛くないからね!!!てか、演技だから!!!!
んんんん?話って何かなぁ?聞きたくないのが本音だが今はもう逃げれないだろう。
とこほでコロナというと……うん、ニヤニヤ嬉しそうに微笑んでいた。
そしてその後に大人達4人が一斉に言った言葉とは……
まずお父さんとお母さんが
「アクイラとコロナ王子に」
そして王様とお妃様が、
「婚約者になってもらおうと思って」
ぅううん!!分かってたよ??絶対そう来ると思ったよ!?
「い。いえ私に王家の息子さんの婚約者だなんて!!私にはそんな器……」
どうにか免れるかもと希望を持ったのだがその希望は王様の言葉で消えてしまった。、
「器なんて関係ないさ!それにコロナが家族以外の人に、興味を持ったのは初めてでね?それに、いつもいつも君の話をしてくるんだよ、だからそんな君はきっと……いや、なぜだかコロナにとてもふさわしいお嬢様だと言えるよ。どうだい?」
「ですが…………その。コロナ様のご意見は……」
「僕は構わないよ?なんなら大歓迎!!」
「だそうだ……てことで。」
『決定!!』
「やったねアクイラ?僕達婚約者さ!!ね?言ったろ…君は絶対僕の婚約者になるってね。いやぁ楽しみだねぇ?これからが」
と嬉しそうに。楽しそうに笑うコロナ。
のぁぉぉぁぉ!!!嘘だろおい!!何が楽しみじゃこのやろぉ!半ば強制じゃねぇーかよ!!!てか、この世界にはごういんものしかいねぇーのかよぉぉぉ!
これもうフラグじゃん!!?フラグ立ってんじゃん!!私死にたくないってぇぇ!!良い人になる以前にもう死亡フラグ絶対たっちゃったから!
もう……最悪じゃん??
神様、助けてぇぇ