表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/15

どうなっちゃうんだろうか




バン!!


勢いよく開けたのはアウストリウス家の稽古場のドア。

なぜここに来たかって?……ほらいた、稽古場の奥には剣士達と手合わせをしているコロナ。

そう、私が執事さんに聞いたのはコロナはケガがあまり治っていないのに稽古をしているということ。多少は魔法で治そうとしたらしいけどコロナがそれを望まなかったらしい。


いやいや、治さないならさ?治ってないんだから無理すんなよな!!アホか!



「え……?アクイラ…なんで?」




目を見開き状況が読み込めていないコロナの言葉を無視してコロナの手を引き、稽古場をあとにする、コロナが抵抗していたがそんなのは関係ないさ。なんたって私怒ってるんだからね!?

女は怒ると怖いんだから!!




しばらく歩いて中庭らしき場所に出る、そこでコロナの手を離し無言で振り向く。考えてみると人の屋敷の中で勝手に動き回っていいのかな、まぁ。いっか!!てへ?うえ、気持ち悪いわ自分……



「えっと…アクイラ?何をそんなに怒ってるんだい?それより、ケガは?怪我は大丈夫??」



怪我?怪我ですって!!私よりひどい怪我をしたのはあんただろーが!!まじで、ありえない!!ホンットにありえん!!あぁぁぁもぉ!!怒だからね!!




「コロナ…!」




「はいっ!!」



「あなたね!!私を庇って怪我をしていたのはあなたなのになんで私の心配をしているの??てか、少しは休みなさいよ!この世界、魔法ってのがあんだから治してもらいなさいよ阿呆かあんたは!!…あなた!仮にも一国の王子でしょう!体を大切にしなさいよ!ばかよ!ほんと、バカ!!バカバーか!!」


そう、一国の王子。実はコロナはこの国の国王、ベルギィタ・アウストリウスの息子。なのだ。



まぁ……はぁ、スッキリしたわ!



所でコロナ私の言った言葉に目を見開きいまだに口を大きくポカーンと開けている。

驚いているのね!!まぁそれもそうよね!普通王子に盾突く者なんてそうそう……って!ぁ……やっば!!私が王子に盾突いちゃったよ!!どうしよ……打首かしら、うそっ!まだ死にたくないわ!!!



「あ、あの!コロナ……!いや、コロナ様、今のは言葉の綾と言いますか……その…わざとでわないです!!ただ、あなたは一国の王子なのだから、鍛えるのもいいですがもっと体を大切にと……えっと…………うぅ、すみません」



なんて言っていいかわからず慌てて頭を下げる。

どうしようどうしようどうしよう……私だけではなく家族にまで罰がいってしまったら……のぉぉお!!!それだけはダメ!!!



「……ふっ……いや、驚いたよwまさか僕にそんなことを言う人なんて、あんまりいないからね…でも感じがいしないでよ、大丈夫怒ってはいないから……ははっ君って本当に面白い。ますます気に入っちゃったよ♪」




「へっ?……え?えぇぇぇぇ!!!」




気に入っちゃったよ♪じゃぁねぇぇぇ!!!なんで私が攻略キャラのあなたに気に入られんだよおい!!……え?え待って!!!……んん。私らどおすれば。




「ははっ……ねぇ?君、僕に盾突いたって…焦ってるんだ?じゃあさ、僕のいうことなーんでも1つ聞いて?」



ニッコリと圧力をのある笑顔で言われるもんだから不意にはいっ!と叫んでしまった……。

何やってんだ私ぃぃぃ!!!どうしよう、うぅ……。何させられんだ??奴隷?やだぁぁぁぁ!!怖いよ(泣)




「クスッ…じゃあ、僕の婚約者になってくれる?君に興味できちゃったんだぁ」


そう言って顎クイをされてます。

なぜ?いやまって!!過去の私なら……いや、今でも十分トキメイテイマス!どうしましょうとりあえず逃げよう……てか!婚約者??いやいやいや!!無理だしっ!!



「……ぇ、嫌です」



「…は?……え??wまじか!ははっw君って正直者ww」



「いや、そのっ、コロナ様が嫌なのではなく……あの。……ぁ!そうです!お互い何も知らないので、きちんとお互いを知らなければ婚約はしたくないなぁ?なんて………」




「え〜……あ、そっか…まぁそっか?僕も君もお互いなんも知らないしね?……そっかぁぁ…よし、こうしよう!!…僕が週に1度くらいできるだけ君の屋敷に行くよ!そんでその1日1日を二人で楽しく遊んだり出かけたりして過ごす。ね?よし!けってーい!!」



「え?……いやあの…。」



「ん?」




まさかこれも断らないよね?と真っ黒な笑顔で圧力をかけられたので頷いてしまった。

頷くとヨシヨシと私の頭を撫でて『じゃあ!君のお父さん。夕方位に迎えに来るらしいから!』と言って、今度は私が手を引かれて稽古場に連れてこられてしまった。


その後夕方までそのままコロナに付き合わされました。



ほんとに…どうなっちゃうんだろうか……うぅ。泣きそ……。

でも…………そうだ!頑張ればきっと死なない!死にはしない!!!よし、生きる為に!!!




うぉぉぉおぉぉぉ!!!!!




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ