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暖かい



「ちょっ!まって…どこ行くのよ!!」




「どこって…逃げるんだよ?だってさっきの僕達をさらった密売人だよ?せっかく逃げれたのに見つかったら元も子もないじゃん?」



は?なに……何なのこいつ!!!まじで!!私のイメージと、かけ離れてるんだけど!!!





私が納得していないのにも関わらずに手を引いて歩き出すクソガキことコロナさん。うっぜ!!こいつうっぜ!!!




「離してよ!!」



力ずくで手を払うとそれが予想外だったのか目を見開くコロナ。



「なに?見捨てるわけ?ふざけんなっ!世界はアンタ中心で回ってんじゃないのよ!!私はね!めんどくさいことは嫌いだけど危険な目にあってる人を見捨てるのが一番嫌いなの!!」




「あ…まって……!!アクイラ!!」




どうしよ、ついつい調子乗っちゃったよぉぉぉ!!絶対めぇつけられたァァァ!!殺される、あぁぁぁぉぁ!!!………と、とりあえず戻ろう、走って、走って走って…はやくさっきの所に……




ついさっきのところまで戻ると丁度気絶した二人の子供を大人達が連れ去るところだった、よかった…まにあった




「待ちなさいよ!!」



「あぁ?なんだこの娘は………」



「頭!…コイツ、ギルザード家の…今朝捕まえた娘です!!」





「なっ!!どうやって出てきやがった!!オメェら捕まえろ!!」





「「おぉー!!」」



そう言って私に向かって走ってくる男達。、なになになに!!怖いからっ!!!でも、逃げちゃダメ…だよね!!うん、大丈夫…大丈夫!!

よし、さけぼう!!






「大丈夫…大丈夫……ふぅーっ…その、2人を!はなしなさぁぃいー!!!!!わっ!危な!!」





何よ何よ!子供相手なんだから手加減しなさいよ!この可愛らしい、私の顔じゃないけども!!わたしには勿体ないくらいの美少女の顔を傷つけるところだったじゃない!!!




「くっそー!!このやろ!!かかってきなさいよ!!……」





「大人舐めてっといてぇー目合うぞお嬢様よ!w」



豪快に笑い出す男達…んのっ舐めやがってぇぇ


魔法、まだ使ったことなかったけれど、たしかアクイラはチート的な完璧だったし、主人公をいじめる時に使ってたであろう魔法…うまく使えてよね……!!



「舐めた事…後悔させてやるっ!!“大地の精霊よ 水の女神よ 我に従えし この身に力を!!”」




呪文を唱えると同時に何処からか現れた巨大な水龍が男達を飲み込む。と息が切れるギリギリのところで解放する、もちろん衰弱してる人間が動けるわけもなくその目には恐怖の目。




「や………やった!!やった!!できた!!やっ……わっ!!」




ドンッ



急に吹き飛ばされて地面に倒れ込む焦って後ろを向くとコロナがいて、その後にはさっきの男達の頭だろう男がいて……それで、……コロナはお腹から血を……ながして…………




「コロ……ナ?」





「ははっ…だから、あのままにげようと、したのに…本当、君っておかしいよ…」


呆れたように笑うコロナ。なによ笑える状況じゃないじゃない!!





「コロナ!血が………私が舞い上がってたから……ごめッ…………」




ギュッ


え…………?



「大丈夫、大丈夫だから目をつぶっていて?」



だ、抱きしめられてる???えぇで!!!



「でも!!……コロ「大丈夫だから。僕が何とかする…目を、瞑れ」…っ…う……ん。」



言われたように目をつぶると同時に聞こえてきたのは頭と思われる男の悲鳴……コロナが今何をしたのかわかった。私に気づかせまいと威力を抑えたんだろうけどかすかに感じ取れた魔力……私は怖くて、コロナの服をぎゅっと握りしめる。



するとコロナも腕の力を強めて“寝ていな”と優しい声色でいうから、何故か安心して眠りに引きずり込まれてしまった。いや、何も考えたくなかったのが一番だろう。

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