イメージ崩れたよ??うん、かなしぃw
うっし…とりあえずここはどこ?あ…倉庫みたいなところの中!もちろん屋敷じゃないよー?多分密売人さんたちの隠れ家じゃないかなぁ?…よし、出るか…開いてるといいんだけと。
とりあえず手についてる縄をそこら辺のガラスの破片でちぎって……よし、おーけ♪
「…出れるかなぁ?w」
ガチャ…
ぉ!おぉ!!開いたよ??不用心だなぁ〜あははw
そーっとそーっと…よっし周りには誰も…
「君…だれ?」
「へ?……え?…のぁぁぁぁむぐッ!!」
「ちょ、静かにしなよ、見つかる」
ボソッ
え?だれ!誰だよおい!!見つかった?捕まったぁぁぁあ!!!
それにしても綺麗な子だなぁ?ブルーの髪と目…笑った顔はどこか影のあるような不思議な…
って、え…………??嫌だから誰ぇぇ!!もしかして密売人のなかm
「…クスッ……なに?僕が密売人の仲間だとでもおもったの?wどう見たって僕子供だよ…」
そう言って私の口元を塞いでいた手を離してくれる…うん、今の私と同じくらいの男の子…はぁ、びっくりしたぁ、くるしかったぁぁー!!
って…うん?って事は…
「あなたも掴まっていたの?…えーと…」
「…僕の名前は…君は?…聞いてきたのは君だから先に名乗るのは本当は君なんじゃないの?」
「あ、そ、そうね!!ごめん!…えっと私は…アクイラ……アクイラ・ギルザード!!…で?あなたは??」
素直に名を名乗る私を見て目を見開く男の子…。
なに?私なにかした???と思ったら急に
「ぷっ…あははw君、危機感ないんだね?本当に僕が信頼できるかわからないのに、名前、全部教えるなんて…あはは、おかしいねwしかもギルザード家の子?なおさら危機感もちなよ」
笑いだした…だと?、このガキぃぃ!!可愛いからって調子のんなよゴラァぁぁ!!
「なっ!!…なに!ちゃんと言ったんだから教えなさいよ!!あなたの名前」
「ふwははっ…コロナw…コロナ・アウストリウスwよろしく…」
「コロ…ナ??え?…えぇぇぇぇ!!!!ムグッ」
「だから。うるさいって(汗)」
コロナ・アウストリウス…??え?このクソガキ…がコロナ・アウストリウス???え、まってイメージが…コロナは確かこの乙女ゲームの世界の攻略キャラの一人で私のイメージではすごく紳士的な素敵な男性だったはず…こんな人の事笑うようなやつだっけ!!!
「どうして君がそんな焦ってるのか知らないけど、ここから逃げたいならその叫ぶ癖なおしなよ…」
はぁ、と呆れたようにため息をつくコロナ。
そ、そうね、とりあえず落ち着かなきゃ……
「ごめんなさい…ちょっと気がおかしくなってるみたいで…だ、いじょうぶ!よし!落ち着いた!! 」
「君、面白いね?…僕君のこと………」
「え?私の事が…なに??」
「なーんにも?さ、行こ」
最後の方なんて言ったのか聞き取れなかったけれど。手を差し出されて引かれるものだから結局聞けなかった。
私は知らない、彼が……コロナが私のことを気に入ったことなんて…彼が
“僕君のこと…気に入っちゃったから”
なんて呟いた事なんて