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仕方ないな




「アクイラ?どー言うことかなぁ?」



ぉ、おにい様…怖いです。

アクイラは今涙目です。

お兄様のおめ目が怖くて仕方がありません!!

ええい!どうにでもなれ!!






「お、お聴きしての通りでございますおにい様…私とコロナは婚約者という事になりました…」








「ッ…」








私がそういうとピクリッと動きが止まるお兄様

するとすかさずコロナが








「僕はアクイラと婚約者という硬い絆で結ばれています。ですから楽しみにしていたんですよ?お兄様…に会うのが、」








そう、その口調はまさに…


“もうアクイラは俺のなんで手を出さないでもらえます?いやぁ、ドンマイですなもうあんたの物じゃないんだよ”


と言っているようだった。

しかも、なんとも皮肉な笑みもつけ添えて


目の前のお兄様はプルプルと震えている


これ以上はやばい…私の命が…そう感じてすかさずもう1度口を開こうとしたコロナを睨む










「コロナ様、少々口を閉じて頂けますッぅっ」









「ぁぁああ!!!僕のアクイラがほかの男のものにッ…!こんなに、こんなに大事に育ててなのにぃぃぃ」








号泣しながら力ずよく抱きしめてくるお兄様。

まってまってまって苦しすぎて中身出てくる!!!



しばらく抱きしめられて失神しそうになっていると流石に危ないと思ったのかお父様が止めてくれた





コロナは…



「ふッ……………はは、まぁ大丈夫…?アクイラ…ククク」




こいつ…ッ爆笑してやがるな

誰のせいだよ!?

お前のせいだよ…もーいーよ怒る気にもならない…





「アクイラにコロナ様、2人でお出かけしてはどうかな?…ヒドルスの事は私がどうにかしておくから」




そういうお父様にコロナは


「あぁホントですか?ありがとうございます……じゃあアクイラ!街にでも出てみないか?」




「……はぁ、お父様、お願いします……じゃあコロナ行きましょうか…………ヒドルスお兄様…」



「…アクイラ、やっぱり僕のところに「また後で来ますから…そんなに泣かないでください。」ぅ…」




何を期待しているんだこの人は。

でもほんとは優しくていいお兄さんだからな…

ゲームでもヒドルスルートじゃない時は最後までアクイラの味方だったのがヒドルスだった。




「はぁ、お兄様?……」



「グスッ……なんだい、僕の愛しいアクイラ」




「確かにコロナと私は今や婚約者です。でも、お兄様は大切な家族です。

私にとっては失礼ですがコロナ様よりも…大好きですよ」




ガーンとショックを受けているコロナを無視しニコッと笑顔でよしよしとヒドルスの柔らかい頭を撫でる




「アクイラッ……そうだ、僕はアクイラの大好きな大好きなお兄ちゃんなんだ。そうだ、そうだね……」




「はぁ…そうですね?…ふふ、いつもと逆でなんだか新鮮です…」



「クスッ…そうだね。」


二人で笑い合う。

コロナとお父様はそのようすをにこやかに眺めている。




「さぁ、アクイラ、お兄さんとの会話も終わったね、二人で街に行こう?そろそろ僕の事も構ってよ」




クイッと腕を引かれてそのまま部屋をでて2人に。


お兄様がまた叫んでたけど何かをいう前に部屋を出てしまった





「ちょっとコロナ、急に連れ出さないでよ」




「……」



「…コロナ?」




「いいじゃん?…なに?アクイラは僕と2人嫌なのかい?」



くるっと振り向きムスッとした顔でそう言われた。

え、拗ねてるの?

なに、コロナって拗ねることあるの!?

あらかわいい…なんて思ってしまったよ。、






「…はぁ、コロナ、あなたもですか。

嫌じゃないわよ…嫌だったら婚約だってしません。婚約をオーケーしたのは別にあなたが嫌いじゃなかったからです。」





そういうと、嬉しそうに…そうだね?と微笑むとまたスタスタと歩き出すコロナ。

そうよ、嫌いだったら無理を言ってでも婚約を取り消すわよ。


さっきまでイライラしたけど。

今回はもう…仕方ないと思うことにしよう。

余裕そうでもコロナはまだ子供だから…って、私もだけどね?


まぁ過去は会社員でしたから。

過去は大人でしたから!!

私の方が年上よね




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