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空手道場

空手道教訓

一、空手道は礼に始まり礼に終わる事を忘るな


一、空手道は正装に徹する事を忘るな


一、空手道は秩序を乱さない事を忘るな


一、空手道は質素な生活をする事を忘るな


一、空手道は親に感謝をする事を忘るな



道場生全員が教訓を復唱する中、一番端の隅で

正座をしていた3歳の私。この教訓の意味もわからず、ただ皆の真似をして同じ様に言っていた。

下は幼稚園から、社会人まで、色々な道場生が

いた。主として、礼儀、挨拶、夏は暑い中、冬は寒い中、週に2回練習をし鍛錬する。小さな時の私は、空手の練習が嫌で嫌で、楽しいと思った事などありませんでした。

他の子供の道場生からすると、先生の息子だからみたいな感じで思われていたかもしれませんが、

甘えなど一切ある訳がなく、小学生の時には、

10歳上の自分の兄貴から、空手の動作を一つ間違えただけで、窓から蹴り落とされて、泣いて家に帰った事も多々ありました。先生の息子だからと特別な事など何もない。甘えるな。と兄からの

メッセージという事だったのだろうと解釈しました。 勿論、怖い先輩達からも、他の子供同様、

ゲンコツを頭に何度もされたのを覚えています。


さて空手道場の試合は、小さな子供は安全の為

防具(体を守るプロテクター)をつけ、テコンドーの様に、パンチやキックでポイントをとる

スタイル。高校生からは、寸止め空手とリングに上がり、極真空手の様に相手をノックダウンする大会にも出場するスタイルでした。

ここからは少しだけ空手のお話を。


投 極 打 武


投 投げ技


極 関節技


打 打撃技


武 武器技



親父の道場は 4種類の技をもつ、空手スタイル

でもあります。


親父の先生の流れを組む道場であり、

親父の師匠でもある先生は


古武道 (戦国の世にもあった、刀、投げ、関節、

素手攻撃のスタイル)


柔術 (柔道ベースに投げ、締め、

関節のスタイル)


居合い (真剣、模造など刀を使用する

日本独自のスタイル)


修験道 (お遍路で有名な修験行者など

心身 精神を鍛錬するスタイル)


空手道 (主に 突き 蹴りなどの打撃

重視のスタイル)


と、この様にとても多くの道を極められた人だと

聞かされました。

親父は暇をみては、私に空手の武器を教えてくれたり、空手の歴史を教えてくれたりしました。


空手は中国から沖縄に伝わり、当時沖縄では

唐手トウディーと言われており、日本本土に伝わったさい、空手と改名され、今にいたります。数多くの流派やスタイルがあり、私の道場は珍しい方の道場に入ります。共通なのは、

ただ人を倒す為ではなく、心身を鍛錬し

心から強い人格を作る事。


『空手しとるけえって、喧嘩が強いと思うな!

喧嘩なれしとる奴は強い』


親父はいつも言っていた。揉め事はよくない。

人と喧嘩をするなとも言っていました。


次話では、そんな親父の過去の実際に体験した

話をご紹介いたします。

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