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悲しき記憶

ある夏のお話。



「じゃあ、また明日!」

そういった彼女は次の日から、俺の前には現れなかった。

携帯に電話しても留守。家に行ったらもう誰も住んでいない。

そう。彼女はいなくなってしまった。




桜が舞い散るこの季節、春。

俺、佐々木晴空は山城高校3年になる。

春休みを終え高校生活最後の年を迎えた。


何ら変わりないいつもの通学路。街の風景。

そんな中を自転車で走る。

ー実に青春だー

彼女なんているわけないし好きな子だっていない。

彼女がいることだけが青春とは限らない。晴空のいつもの言い訳だ。

本当は彼女がほしくてほしくてクリスマスにはサンタに彼女がほしいなんてお願いしたくらいだ。相当なのだろう。


学校に着き、新しいクラスメイトの名前が書かれた紙が張り出されているのを見て、とっさに駆け寄った。

「えーっと…俺は5組か。」

自分の名前を確認し、その後にクラス全員の名前を見る。

晴空はどこか懐かしいげな名前を見つけ、あれ?と口に出して言った。

「この名前…。」

隣にいた友達の亮に、聞いてみた。

「こんなやつ去年いたっけ?もしかして転校生!?」

そう聞くと亮は不思議そうな顔をして答えた。

「何言ってるんだよ。あいつだよあいつ。」

…あいつ?

晴空には全く分からなかった。確かにこの名前にはどこか懐かしい気もするがどうも分からない。何故亮が知っているのだろう。そう思いながらも、晴空と亮は自分たちの教室へ上がっていった。

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