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シーン1~5

シーン1:「出会い」


その女は鎧を着けており、両手剣を構えていた。

鋭い視線の先は古い短剣を持つゴブリンが居た。

お互い、じりじりと一進一退を繰り返す。

いつまでも続くだろうと思った頃に、腹の鳴く音が聞こえた。

「・・・あの、一時休戦にしませんか?」

ゴブリンは、我が耳を疑った。




シーン2 :「セリア」


セリア。

大剣を振り回し、冒険する女性の名前だ。

まだ駆け出しの冒険者であり、いつか偉業を成し遂げる事が夢だ。

尚、敵であるハズのゴブリンと一緒に食べる程の度胸も併せ持っている。

「おいしいですね! この肉」

夜空の下、狩ってきた獣の肉を焼いて豪快に喰う。

それを複雑な気分で鳴くゴブリン。




シーン3:「寝る所」


そろそろ寝る時間だ。

セリアは素早くテントを張り、毛布を広げる。

それを眺めるゴブリン。

セリアは何かを気づいたのか、ゴブリンに振り返る。

「貴方の寝る所、有りましたっけ?」

その言葉に再び我が耳を疑うゴブリン。




シーン4:「寒気」


ゴブリンは腕を組んで考えていた。

その隣にはセリアが寝ていた。いびきがうるさい。

空は無数の星が輝いていた。

欠伸をする。眠気が強くなってきた。

「んふふ~~~獣肉、おいしいです~。さっくり殺して食べますね~」

小さく聞こえた、セリアの寝言。

妙な寒気がゴブリンの背中に走り、くわっと目が大きく開いた。





シーン5:「朝」


翌日の朝。

「気持ちいい朝ですね!」

セリアは軽く体を動かし、両手剣を振る。

その後、ゴブリンが起きた。まだ眠いのか、大きく欠伸する。

「あの、私、急いでいませんし、まだ寝ていいですよ?」

セリアはフラフラ歩くゴブリンを見て、弱々しい声を出す。

実はセリアの寝言のせいでなかなか眠れなかったのだ。ゴブリンはそれを責める気が湧いてこない。

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