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NO NAME 『ノーネーム』  作者: ズイ(ง ˘ω˘ )วズイ
7/7

NO7 そして

―――――――――――――――――――――――


辺りは風の音しかしない・・・真っ白な世界に赤い血液がところどころ飛び散っている・・・


「ははははは・・・ははは・・・」


疫病龍の血液を浴び、皮膚がところどころ黒くなり始めている少年が真っ赤に染まった自分の体を見て、その場に倒れ込んだ


――――――――――――――――――――――――――――――――――――


パンッ


「なんだ!?今の音は!?」


「目撃情報のあった場所からです!何かが起きています!もっと速度をあげてください!!」


「ヤマト!急いで!」


「んなこと言ったって!これ以上速度を上げたら馬車が壊れる!!」


「あんたはそれでも勇者か!!」


「うるせぇぇぇぇ!!!!」


――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「おいおい・・・なんだよ・・・これは・・・」


「あそこの森からするに・・・ここには2つの村があった思いますが・・・」


「ほら!あんたも起きて!!」


「あぁ?・・・んん・・・今日は寝る・・・頼んだ・・・」


「アヤカ・・・もうハヤトはほっといていいから・・・生存者を探すよ・・・クロエ・・・頼む・・・」


「いえ・・・する必要はありません・・・もう見つけました・・・」


「あそこに倒れているやつか?・・・・」


____________________________________


「おい・・・まさか・・・こいつが・・・やったのか?」


「これ・・・龍の血!?この皮膚の変色・・・二年前に逃した疫病龍じゃない!?どうするの!?」


「あちらにも1人いますね・・・私が行ってきます・・・」


「この小僧にここで死なれたら俺らのせいだよな・・・クッソ!上にあがっておやっさんに見せに行くぞ!」


「どうやらこの子は気絶しているだけみたいです・・・ハヤトさん!『門』作ってください!」


「あぁ?・・・ん・・・『ゴットゲート』・・・・・・寝るわ・・・」


「運べ!早くしないと俺らも死ぬぞ!」


――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「っは!・・・こ・・・ここは!?なんだ!?」


目が覚めると5m四方くらいのベットの上に寝ていた・・・周りを見ると何もなく・・・ただ白い壁と床の空間がどこまでも広がっている・・・


(あれ・・・たしか・・・龍を・・・殺して・・・あっ・・・死んだのか・・・そうか・・・もしかしたら・・・歩いていけばカミカゼとアンに会えるかな・・・シルはまだ生きているのかな・・・巻き込まれてないかな・・・)


ゆっくりと体を起こし別途から降りる・・・


(あれ?俺・・・こんな体しっかりしてたっけ・・・それに・・・なんか体が軽いな・・・まぁ・・・死んだからだろう)


ゆっくりと歩き出し、10mほど歩いたところで突然目の前の空間が水の波紋のようにゆれはじめて緑のドアが現れた・・・


(なんだ?これ・・・緑・・・風・・・カミカゼがいるのかな?・・・)


ゆっくりとドアを開けると・・・


目の前に30m程の高さの緑の龍がアグラを書いて座っていた・・・


「龍!?クソ!!」


とっさに僕は魔力を練り目の前に空間魔法で紋章を刻んでいく


「氷の世界を創りし悪魔よ!

今われの眷属となりて力を捧げたまえ!

目の前に存在するすべての時を止めよ!!

禁術!第四章!『イテツクセカイ』!!」


時空魔法と氷属性魔法の混合禁術魔法を目の前の龍にうち放つ


そのまま俺の周りの空間が瞬時に氷結し時間が止まったようになる


はずだった


たしかに床や壁は凍った、体幹が弱いものは滑って転びそうなほどに凍っている・・・


目の前の龍も凍っているバズだった・・・


しかし


『ガッハッハッハッハッは!!生きが良いなぁ!!小僧!元気そうで何よりじゃ!!』


凍るどころか傷すらつかず笑っていた・・・・


「くっそ!!」


俺は再び空間魔法と冥属性魔法、焔属性魔法で魔法を使おうとするが・・・


『まて!!私達はお前さんの敵じゃぁない!!妹さんだって無事だ!!!!』


!?シルが・・・シルは無事なのか!?


いや・・・龍なんて信じられない・・・・


(『ミラージュアーマー』)


保険として一旦、王級の聖属性魔法と水属性魔法の合成魔法で姿を見えなくする・・・更に


(『ドッペルゲンガー』)


最上級に匹敵する冥属性魔法に大地属性魔法の合成オリジナル魔法で五人ほど分身を実態させ、自分は少し離れておく。


(ドッペルゲンガーはカミカゼだって見破れなかった・・・触感も俺と同じだ・・・)


『ほう・・・禁術だけでは無いか・・・・』


龍がひとりずつじっくりと見ていき最後には後ろを振り返った


(!?おい・・・まじかよ・・・)


『魔力操作もずば抜けておる・・・これはなかなか気づかんわい・・・・』


「なんで・・・・分かった?・・・・・」


『そこまで殺気を出されたらわからんほうがおかしいわい!』


ガッハッハと龍は笑い始める・・・


「チッ・・・シルは!?妹はどこだ!?」


『こっちじゃ・・・ついてこい・・・』

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