NO5 破壊の始まり
「グリムー!昨日教わった魔刃のやり方がいまいちわからないんだが!」
「だから日本刀に魔力を少し流して斬る直前に魔力をさらに流し込む感じだって言ってんだろ!そんなことより銃の作り方を僕に教えろ!!」
「魔刃を使えるようになったらな!」
「くっそ・・・アーカイブが知らない事だからって・・・」
「仕方ないな!教えて欲しいなら対価を出せ!」
「だったらその日本刀だって僕が作ってやったじゃねぇか!!」
「この作り方も俺が教えましたー!てかはよ教えろ!!」
カミカゼは良く分からないことをいう時がある・・・しかしアーカイブも知らない物を何故か知っている。
『日本刀』『銃』『爆薬』とても使いやすかったりするようなものまである、最近はそれを教えてもらい、魔法を教えるのが日課になっている。
「あー!できねぇ!グリム!次の人形!」
「はいはい・・・『クリエイトドール』」
家の中の奥にある『道場?(カミカゼ情報)』に魔法で新たに顔の無い木の人形を何体も創る
「あーできねぇ!!」
「もう・・・見ててよ!僕がやるから!」
魔刃が出来なく寝転んだグリムの横に立ち、背中の太刀をゆっくりと抜く、この太刀はカミカゼの日本刀を作ったあとに自分用に作った。
(子供用に長さは合わせてある)銘というものを刀には付けるらしいがこの太刀には名前をつけていない。
「いやぁー・・・やっぱりいい太刀だよなぁ・・・」
「これは僕のだからやらないぞ、試合に十回連続で勝てたらあげるよ」
「無理だっての!!」
そんな会話をしながら太刀をゆっくりと上段に構える
「しっかりとみてろよ・・・『セイッ!』」
太刀を縦に振ると太刀筋が飛び木の人形とその下の床に切り口ができた
今のは『魔刃』アーカイブから教えてもららったが魔力の斬撃を太刀筋に乗せて遠距離でも攻撃できるように剣士が開発した技らしい。
「おぉー!!いいなー!早くできるようになりてぇなー!!」
「午後は雨が降るそうだから早めに帰るぞー、それまで人形相手に練習しとけ」
「あれ?グリムはどこに行くんだ?」
「バーカ!明日は『色分けの義』だろうが!だから隠蔽や魔力を抑えとくために軽く設定しとくんだよ!」
「あー!ついに明日か!どうせ俺の適正は風と火となんだろうなー!!」
『色分けの義』とは5歳になった子供に行われる儀式で主に教会でやる、そこにしか魔力量を知ることのできる水晶がないからだ、
その水晶に魔力を流し込めば、自分の持っている適性の色になり、その後に魔力量に合わせて色が変化するのだという・・・ちなみに魔力量は高いほど強い光を放つというが・・・
(俺は魔力量がばかみたいにある、適性は全属性だからなぁ・・・本気を出したらおとぎ話の賢者や国に雇われた魔術師とかよりも上は確実だからなぁ・・・はぁぁ・・・)
そう、明日の儀式でもし僕が本気を出したら大騒ぎになる、絶対に平和に暮らせない、実験ができない、特訓ができない、そんなのはやだ!!
(そのためにも絶対に平均まで調整できるようにしないと・・・)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
(よし・・・こんなものだろうか・・・)
僕はベットの上に座り『座禅』?をくんで魔力を調節していた、
「おーい!そろそろ昼になるぞー?」
「おー!今行くー!」
どうやら昼食の時間らしい。昼食などはいつもアンが作ってきてくれるのだが・・・今日はグリムの日だ・・・やばい・・・どうしよう・・・あいつは・・・
「よーし!食べろ!今日はサンドイッチを作ってきてやったぞ!!」
僕は目の前にサンドイッチという名のゼリー状の謎の物体を出されていた。
(コイツめっちゃ料理下手なんだよぉぉぉ!!料理のスキルレベル、マイナスいってんじゃねぇのか!?)
アンとシルはアンの持ってきたサンドイッチを少し離れたところで美味しそうに食べている
(俺にもよこせぇぇぇぇえ!!!)
「どうした?グリム?食べないのか?」
「い・・・いや、いただくよ?たべるよ?うん!食べるよ!?」
「しっかり食えよー!」
(今日はなんのスキルが発動するかなー・・・レベル上がるといいな・・)
パクッ
スキル『猛毒耐性LV12』がLV13にレべルアップしました
わーい・・・今日は猛毒だァ・・・
「スゴクオイシイヨ・・・ウン」
「そうか!よかった!・・・午後は雨が降るって言うし今日はもう帰るか!」
「おにいさま!ゆきのおしろつくったの!!」
「おーし・・・じゃあシルとアン雪のお城見てから変えるぞー」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
そう・・・いつもはこんな感じだった・・・
あぞびに行くと言って秘密基地に行き、こっそり魔法を使って、いろいろなことを教えあい、遊ぶ、毎日が平和だった・・・なのに・・・なのに・・・
『グウォォォォォ!!!!』
なんで・・・なんでなんで!!どうしてみんな死んでいくんだよ・・・
完全思いつきです。