NO3 魔法
・・・また次の日・・・
『今日は私が脳内に表示する物のイメージを3秒以内に連続で答えてください。ちなみに今回はスキルを習得するまで寝ないようにしてください』
(!?そんなのむりだよ!!)
『大丈夫です。私がマスターに眠気がさしていると判断した場合恐怖のイメージなどを脳内に表示しますので安心してください』
(アッ・・・ハイ・・・)
『では始めます・・・』
(馬…スライム…エルフ…魔族…精霊…金貨…ミスリル…無属性魔法………………………)
夜中の3時・・・
スキル『睡眠耐性LV1』を手に入れました
(…雷属性魔法を付与した鋼の剣…上級で風属性魔法の………………………)
スキル『思考強化』を手に入れました
スキル『睡眠耐性LV1』がLV2にレベルアップしました
『お疲れ様です。これで明日からは魔法が使えるようになりました。』
(・・ね・・む・・・ぃ・・・……………)
そしてそこで自分は力尽き眠ってしまった
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
・・・2日後・・・
『では、本格的な魔法の習得を始めていきましょう。今日は比較的安全な上級無属性魔法の身体強化を習得してみましょう。』
(でも魔法には詠唱が必要って言ってたじゃん。)
『そのとおりです。しかし魔法というものはイメージによって創り出すものです。実際は詠唱をすることにより魔法のイメージを高めているだけなので
正確なイメージがあれば詠唱はいりません』
(つまり発声器官が発達してない僕は無詠唱をするしかないと?)
『そのとおりです、私がマスターの脳内に様々な魔法のイメージを送り込みます、まずは身体強化のイメージを送り込みます』
(うぉ!?・・・なんだ・・・血液…魔力…心臓…纏う…属性…中心から……………)
『今ので全部です、マスターなら覚えられたと思いますがなにか聞きたいことはありますか?』
(いや・・・人体の仕組みは元から教わっているから大丈夫)
『では無詠唱で実際に腕に身体強化してみましょう・・・魔力を手に纏わせる感じがいいと思います』
(魔力を纏わせる・・・やって見るか・・・)
(『エンチャント』ッ!)
その瞬間に天井に向けていた右手が徐々に青白い輝きを放ち指先まで覆ってしまった。
(これは・・・できたのかな?)
『まだです・・・それはただ魔力を放出しているだけなので血管に注ぎ込むように魔力を制御して下さい』
(よし・・・ゆっくりと…ゆっくりと……)
纏っていたものを腕の内部に流し込むようにすると青白い輝きが薄くなっていき・・・やがて消えた
『はい!では身体強化は出来たので次は魔力量を増やしていきましょう』
(どうやれば魔力量は増やせるの?)
『魔法を使えば使うほど増えます。魔力量が0になってしまうと人は簡単に死んでしまいます。それは魂が魔力でできているからです。筋肉と同じで一度魔力がなくなりかけたら体が死なないように回復する際に前より多くの量を体が自然と作ります。それを繰り返して魔力量を増やします。』
(それって危ないんじゃないの!?)
『魔力を少し使うだけでも魔力量は大きくなるので限りなく限界まで魔力を使わないと死にはしません。マスターには限界まで使ってもらうつもりでいますが私が止めるのでそれまで安心して魔力量を増やすことに専念してください。』
(・・・まぁ・・・いいか・・・じゃあ身体強化を全身にかけて魔力を少しずつ増やしてみるか・・・)
そうして僕は訓練を始めた・・・・