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今度は異世界?
突然の出来事だった。朝食を食べ終わり、日課の稽古を始めるために2人で道場に入り、わずかとはいえ通ってくる弟子たちを待っているときに俺たちの足元に謎の紋章が浮き上がってきた。いくら武術の心得があるとはいえ咄嗟のことに反応できず俺たち2人は異世界召喚に巻き込まれてしまったのだった。
いや、おかしいだろ。異世界召喚物は自分も読んだことあるよ。
でも、まさか自分がまきこまれるとは思わなかったよ。だってここ江戸時代だよ。
江戸時代にタイムスリップするという不可思議な現象を経験した俺は今度はこれまた摩訶不思議な異世界召喚を経験し再び知らない世界に放り込まれるのだった。
さすがに、タイムスリップと異世界転移の両方を経験したのは俺だけだろうなあ。