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桜舞う中で

作者: 工藤明日香

「いつかまた、この桜の下で」


その約束をしたのは何時のことだったか。

忘れてしまうほど昔の事ではない、はっきり覚えているほど最近の事ではない。

おぼろげな記憶の中で覚えているのは、約束を口にした時君が泣きそうな顔をしていた事。

君は優しい。

優しすぎて自分が傷ついてしまうほどに。

そんな君にそんな顔をさせているのは………僕だ。

これ以上君を傷つけたくなくて、黙って頷いた。

それを見た君はいつも通りの笑顔で笑ってくれた。

けど、なぜだろう………僕にはその笑顔が寂しそうに見えた。



―桜の季節―


僕たちはずっと一緒に居た。ずっと一緒に居られると思っていた。

君は桜の花が大好きで、僕が君と初めて会ったのも桜の木の下だった。

4月の初め、散り始める桜もある中でまだ8分咲きの木の下に君は居た。

桜が舞う中で見た君の笑顔は、桜の花よりも輝いていた。

それから僕らは一緒だった。


―向日葵の季節―


暑さの中で元気に咲く向日葵。

僕は向日葵の花が好きだ。

白いワンピースを着て、向日葵畑の中で微笑む君。

向日葵よりもずっと元気な君が眩しくて。

淡い「すき」という気持ちを知り始めた。


―紅葉の季節―


色取り取りに染まる山の裾。

紅く染まった木の下で君はいつも通りに笑っている。

桜が好きな君は紅葉も好きで。

僕はそんな君の事をもっと知りたくて。

小さな「すき」はどんどん大きくなっていた。


―雪の季節―


寒くなっても君はいつものままで。

僕もそんな君と一緒で。

降り積もる雪を見ながら、他愛もない話をして。

雪の白に負けないほど、白い君は僕の心を悩ませる。

大きくなった「すき」はもうそのままにはしておけない。


―桜の季節―


季節は巡り、また桜の季節がやってきた。

君に「すき」を伝えようとしたが、伝えられなかった。

君は引っ越す事になり、もう一緒に居られないと。

一瞬、君の言葉が理解できなかった。

「いつかまた、この桜の下で」

どうか、そんな泣きそうな顔をしないで。

君は笑顔が一番なんだから。


―巡る季節―


どれくらい季節が移り替わっただろう。

桜の季節になるたびに、この桜の下にやってくる。

君はまだ、現れない。

あの約束はまだ覚えている。

いつか、会えると信じて。

またいつか――そのいつかはまだ来ない。

僕はそれまで此処に通い続ける。


―桜舞う中で―


僕は未練深く、まだ桜の下に通い続けていた。

もう君は現れないんじゃないかと思い始めていた。

それでも約束したから。

君をまた悲しませたくないから。

「――っ!」

僕を呼ぶ声に振り向くと、そこに君は居た。


やっと会えたね。


訳分からない文になっちゃいました。

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