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お姫様ベッドで目が覚めました~夢から覚めたはずなのにきれいなお花畑が見えました~

 




 気が付くとふかふかのベッドの上でした。


 次いで目に映ったのは顔面蒼白で、目の下にくっきりと隈をつくった、殿下のお姿。


「うぁあ……寝て起きたはずなのに、まだ夢から覚めてないってどうゆうことなんだろ…


 有料でもいいから覚めてほしいと思う夢ってなかなか出会えないよ?ホントに。


 あぁ、でもそうでもないのかな?怖い夢はとっとと覚めてほしいしなぁ」




「シンディ!!!!!大丈夫ですか?!!辛いところとか苦しいところとかないですか?!!今医者を呼びます、何かほしいものはありますか?」




 寝起きの頭になんか色々言われても正直ついていけないのですが…


 えっと、何がどうなって私は寝ているのでしょうか?


「あの後、急に意識を失われて、2日も眠っておられたんです」


 2日も?!


「もし、貴女が一生その新緑を思わせるグリーンの瞳を開くことがなかったらと思うと…」


 そう言ってそのまま、腕の中に抱きすくめられました。


 切なさと苦しさをぐっと堪えたような、そして心からの安堵を含ませた声でささやかれ、なんだか身動きできませんでした。


 いえ、正確には身動きどころか呼吸さえままならないぃぃぃいいぃいぃ?!


 く、苦しい…キツイキツイよ!!拘束キツイ…もっと丁寧な扱いを!!


 腕の力半端ないよ!!死ぬから!!死ぬって!!圧死しちゃうからあぁぁあああッ!!


 あまりの苦しさに少しだけ動く右腕を殿下の背中に回し必死にその腕で必死に殿下を叩く。


 もう、ためらいはありませんでした。


 顔面パンチを2回もしたんだし、背中を叩くくらいもう何でもな…と思ったら更に圧縮ぅうぅうぅッ?!!!!!



 コンコン


「失礼します」


 その声とともにタイミングよく、お医者様と鎧に身を包んだ騎士様がぞろぞろと入ってきました。


 と同時にお医者様は気まずそうに引き返そうとします。


 待ってください。助けてください。死にます。マジで。


 さすがに先生も死人は助けられないでしょう?頼みます、そろそろ意識も朦朧と…








「こら、シンシア様が窒息してる。女性は常に丁寧に扱えって言っただろう?」


 その言葉に、腕の力がゆっくりと抜かれる。



 ぜふぁーぜふぁー


 死ぬかと思いました。


「ほら離れろ」


「誰に口をきいている?今、未来の妃と心を確かめ合っている…邪魔をするな。


 首と胴体を2つに分けるぞ」


 酸素不足で、頭の周りが鈍くなっているのですが、なんだか物騒な言葉が聞こえたような気がします。


 というか、話し方別人なんですけど…こちらのお方はどなた様なんでしょうか?同一人物なんでしょうか?


 えぇ、なんと言うか空気?オーラ?そんなものまで全然違うんですけど?



「はいはい、わかったわかった。ごちそう様。


 とりあえず、その物騒なオーラ何とかしろ、シンシア様が怯えてる。


 後、2日も寝込んでたんだ、先生に診てもらうから離れろ」




 怯えているのセリフにはっとしたように、また甘ったるいほほえみを浮かべ熱に浮かされたような声で「シンディ」と耳元でつぶやかれました。


「すみません、少し動揺してしまって…もう大丈夫です。貴女に怖い思いはさせません」


 ごめんなさい、貴方が怖すぎてなんて返したらいいかわかりません。











ふと思ったんですが、王子様とシンディって会話成立してないですね

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