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3話 忙しさ


なんとかアイスでデートっぽい時間を乗りきった…


と思っていたが…。


服屋!アクセサリー!小物!


瞳「これなんてどうかしら?」


ター「あ…あぁ…それは…凄く…いいね」


普通のデートっぽい…が。


ター「…(こんなにも疲れるのか…デート…。)」


一方…。


~カイトの家~


カイト「…(今日暇だなぁ…)」


カイトはのんびりベットで横たわり何気なく漫画を読んでいた。


1ページずつめくるが内容は入ってこない。


暇すぎるのと…普通に何回も読んでる漫画だからだ。


カイト「…(そういえばあいつ上手くいってっかな…)」


そんな呑気な事を考えているとインターホンがなる。


カイト「ん…」


カイトは漫画をそっと置きベットから立ち上がり玄関へ一直線…。


ピンポン!ピンポン!ピンポン!


カイト「はいはい!分かった!開ける!」


絶対サクラだ…と思いながら開ける。


サクラ「やっほー!」


カイト「なんだよ…サクラ…さっき別れたばっかりだろ…」


サクラ「だって暇なんだもーん…スティーブは彼女とデートしてるし…」


カイト「俺も忙しいの…」


サクラ「どーせ漫画とか読んでたんじゃないのぉ?」


カイト「いぃぃぃぃやぁ?」


サクラ「あっそ…ま…入るねー」


カイト「おい…もう…」


サクラはカイトを押し退けて入っていく。


カイト「…なんだよもう…仕方ないやつ…」


~ショッピングモール~


買い物が少し落ち着いてターと瞳はフードコートにいた、昼食を食べていく。


ター「…」


ターは瞳が注文したものを取りに行ってる間にバーガーにかじりつきながら辺りを見ていた。


ター「…(絶対にあいつもそう…)」


監視役のスパイを見定めていた。


ター「…(こういうのも中々楽しいじゃないか…まるで小学校の時やってた大勢の中から一人探す本のやつ…とはまた違うか…)」


なんて考えながらバーガーを少しずつ食べていると。


コトッ…瞳が戻りテーブルに置く。


ター「げっ…外でサラダ食うタイプなのか?」


瞳はジトーっとこちらを見て言う


瞳「何よ…普通でしょ…?大体あなたの食べてるそれとか…私本当に無理なのよ…身体に悪いし…」


ター「へぇ…やっぱり健康管理がしっかりしてるんだな…いやぁ…流石社長令嬢…」


瞳「それとはまた別なの…!」


瞳は少しムスッとする。


ター「え?じゃあなんでだ?別に食いたいもの食えばいいのに…」


瞳「……太りたくないのよ…」


瞳が頬を赤らめ下を見て小声で言う…。


ター「あー…」


ターはその瞬間…やはりあの時の一目惚れ…間違いじゃなかった…こういう可愛さを持ち合わせてる瞳は最強だと再認識した。


ター「ま…そういう事情が普通か…」


ター「…(太りたくないの…だって?…くく…)」


瞳「とにかく…あり得ないわよ…デートでそういう姿見せる男…」


ター「はぇ?」


瞳「仮にも私は今あなたの彼女…あなたどうせモテないのでしょ?今日を通じてアドバイスしてあげるつもりなのよ…そしていま思ったのが…そんな食べ物デートで食べてたら…だらしないわね…。」


ター「…(…そうなのか?これ…?)」


ターはバーガーを見て考える。


ター「ところで…瞳はモテんの?」


瞳「…。」


ター「…ん?」


ショッピングモール~別場所


アンナ「ねぇ!次どこ行く?」


スティーブ「あ…あぁ…えぇっと…」


スティーブ「…(まずいな…ついアンナにデート先任せたらターと同じ場所かよ…遭遇したら悪いか…?いや…広いんだ…流石に…)」


アンナ「ねぇ!スティーブ?聞いてる?」


アンナが頬を膨らませて見てくる。


スティーブ「聞いてる!聞いてる…」


アンナ…赤髪のツインテール…焦げ茶色の目が特徴的な彼女…少しおてんばなんだが…それが少し厄介…。


そばかすが特徴的で可愛いが。


スティーブ「あー…次は…(今はターは何をしている?フードコートか?買い物か?今は昼ご飯を食べる時間とも言える…フードコートは危険…)」


アンナ「ねぇスティーブ…なんかお腹減った…」


スティーブ「…そ…そうか…はは…何か食べたいなぁ?確かショッピングモールの近くに美味しいお店が…」


アンナ「え?なんで?フードコートで済ませない?私そんなに歩きたくな~い…」


スティーブ「…まぁ…それもそうか…(…なんか嫌なんだがなぁ…デート中に…友達のデートに遭遇するの…俺だけか…?)」


アンナ「私はんばーがー食べた~い」


スティーブ「…あぁ…行こう…フードコートってメタウマバーガーあったっけか?(…可愛いには流石に従わないとな)」


アンナ「うん!えーっとそれに…いま期間限定でぇ…」


~フードコート~


ター「…(なーんか胸騒ぎするんだよなぁ…なんでだろ…ま!気のせいか!あいつらにこんな怒られてる情けない姿見せられたら一生の恥だなんて思ってるけど!いるわけないか!)」


瞳「ねぇ!聞いてるの!?」


ター「あ…ハイハイ…聞いてます…」


少し離れたテーブル…。


カチャリ…


サヤカ「いた…あそこ…」


サングラスを上にずらすサヤカ…。


カイト「なぁ…こんなことする必要あるか?」


サヤカ「だって暇じゃ~ん?」


カイト「急に家来たと思ったらこんなこと…まったく…」


サヤカ「うーん…なんだか…ターが言われてるようなぁ…怒られてるのかなぁ?」


カイトも少し目を凝らし一緒に見る。


カイト「いやぁ…どうだろ…でも真剣な話って感じは…」


サヤカはハッとすると急に言い出す。


サヤカ「もしかして!演技デートとはいえ!瞳ちゃんも好きになっちゃって…それで…」


カイト「あーなるほど…って…少し恋愛ドラマの見すぎなんじゃないのか?」


サヤカ「うっさいもん…でも…そういうの憧れちゃう…♪」


カイト「分からんもんだなぁ…女って…正々堂々付き合うよさがあるのに…」


サヤカはすぐムスッとし


サヤカ「カイトには分からないもん!」


カイト「そう言ったんだぞ俺」


ターは相変わらず瞳にグチグチ言われていた。


瞳「いい?普通はしっかりと相手の目を見て話すのよ…?」


ター「…(目が怖いんだよ…可愛いけど)」


瞳「それに…あぁ…もう…だらしない!」


ター「な…なんだよ…」


瞳「自分で気付くと思ったけど…口元にさっきの食べ物のソースついてるのよ!」


ター「え?あ…どこ?」


瞳「そこ!」


ター「ここ?」


瞳「逆よ…もう…貸して…」


ペーパーを手に取ると瞳は顔を近付け拭いてくれる。


サクラ「ねぇっ…!ねぇっ!カイト!キスしてる!キス!」


カイト「え?おっ!マジだ!サクラの説は正しかったのか…」


勿論そう見えてるだけである…キス日食…。


サクラ「きゃぁぁぁぁぁ…これってもう舞台見てるようなもんだよねぇ♪?」


カイト「違うと思う…」


サクラ「ぅー♪!もっと見たい!」


サクラはソファーから身を乗り出して見る


カイト「こらこら…」


カイトはそんなサクラのスカートを抑えてあげながらこっそりターの様子を見る。


そんな場所からさらに少し離れて見るスティーブ。


スティーブ「あれっ…!」


アンナ「…?どうしたの?スティーブ?」


スティーブ「いや…別に…なんでも…」


スティーブ「…(カイトにサクラ…デートか?そうか!あそこ付き合っていたのか!にしても…よくターがデートしてるのに同じ場所で…やはり強い…。)」


アンナ「ねぇスティーブ!」


スティーブ「ん?ん?なんだ?アンナ…」


少し焦った様子を見せながら。


アンナ「お手洗い行ってくる!」


スティーブ「あ…あぁ…行ってらっしゃい…」


スティーブは少し安堵した…なんせアンナはデート中に目を逸らすと拗ねるからである。


カイト達は相変わらずターと瞳のデートを見ていると。


カイト「わりっ…サクラ…少しトイレ行ってくる…」


サクラ「えっ…ターと瞳ちゃんいる方向だけど…大丈夫?」


カイト「こういうのは通行人みたいにいけば良いだけだって…スパイ映画で見た…」


サクラ「あ!カイトだってドラマ見てるじゃん!」


カイト「恋愛とはまた違うんだよ…行ってくる…」


カイトは歩いてターにばれないようにトイレに向かっていく…。


アンナ「あれ?カイトくん?」


カイト「ん…?」


カイトは振り返るとそこにはアンナ。


カイト「お…アンナちゃん…どうしたんだ?ここで」


アンナ「デートだよぉー…!スティーブと!」


カイト「あぁ!そうかぁ!(スティーブ…おそらく断れなかったんだな…)」


アンナ「カイトくんは何してるの?」


カイト「俺?俺は…」


一方ター…


瞳「それに…あなたのその容姿…」


瞳と話している…会話のキャッチボールというよりかは…200km近くは出ているストレートを投げられまくっている。


ター「…(タメにはなる…タメにはなるんだが!)」


ターは流石に疲れが来ていて目を逸らす、すると。


ター「…(はっ!あ!あれは!…カイトとアンナ!?)」


ターは内心驚きながら二人の様子を見る。


ター「…(お…俺は…浮気現場を見ているのか…?ま…まさかカイト…)」


俺がデート→スティーブは知っていてここに来ない

→ならここでアンナと浮気すればバレない


ター「…(そんな考えなのかぁ!?)」


そう考えているとカイトとアンナがトイレの方向に向かっていく…。


ター「…(えまじか!あいつら!)」


瞳「ちょっとあなた!」


ター「はい!はい!!はい!」


瞳「もう…大丈夫かしら…さっきから…」


ター「へーきへーき…」


瞳「…」


瞳はターを少し観察しながら考える。


瞳「…(絶対何かあるじゃない…)」


続く…。




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