創造主は星を作ってしまったようです
高校生活、残り1年間。
いよいよ決まらなかった人生の目標、これはちょっと不味いのでは無いだろうか、なんて考えては頭の片隅に追いやってボーッと過す日常を送っていた。
10年後、僕はどうなっているのだろうか
分かりそうだけど、分からないふりをしている、だって人間だもの……
人手不足なファミリーレストランでバイトをすると、自分の希望以上に働く事になる、趣味や遊びにお金を掛けれるから今日も頑張って働いてきた。
入浴のあと、疲れていた僕は参考書をチラッと見ながらスマホでシミュレーションゲームをダウンロードしていたはずだ
しかし僕は暗闇の中にいて
目の前の何も無い空間に映し出される
【 新しく作る星の情報を
音声入力で決定して下さい 】
の文字に、寝てしまった!と瞬間的に起きようと思ったが
せっかく面白そうな明晰夢が見れるのなら、楽しまなきゃ損だ。
「情報って、何が決めれるんだろ」
【生物や宇宙の仕組みなど1部を除いて、大体の御要望を叶える事ができると思われます。詳しくは1度ご相談下さい。】
「とは言っても、なぁ…… そうだ、剣と魔法の幻想的な世界は作れるかな、そういうの好きなんだ。」
【可能です、他に御座いませんか?】
「早く決めないと、こういう楽しそうな夢はすぐ終わっちゃうもんな……。そしたら、獣人って感じの存在とか、生態系もファンタジーっぽくお願いします。以上で!」
【かしこまりました。良き創造主であらん事を。
世界に滞在中、貴方は言葉によって万物を創造し、多少の世界改変を起こす事が出来ます。
初回体験期間は5年間ですので、お迎えにあがるその日までお元気で。】
5年って長いなー、既に覚めてる脳に対して終わる気配のない夢に背筋がゾクッとしたけど、気のせいだと振り切って……斜め後ろに落ちていく
瞬間的に背筋が凍った。
「ちょっと待って!パソコン、エ○ゲー開きっぱなしだ!」
全力で夢から目覚めろ僕!
寝落ちしたからアラームをセットしていない。
今寝たら先に寝ていた家族の方が早く目が覚める、ご飯を作ってくれた母さんが、起こしに来たら……起きるんだ僕!!!
起きませんでした。
あれから1年が経ったけど
実は今も、まだ起きてない。
日記を付けてみたんだ、良かったら読んで欲しい。
週3回~投稿予定
次回 本日 15時に更新しまふ!
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