祖国の話を聞いて
その後、私たちはそれぞれ椅子に座って、ヴェルガーが淹れてくれた香りのいいお茶を飲んだ。
私の隣にはアスラが座り、向かい側に、ムッツリしたルシャナと、面白そうに笑っているベイルロード、そしてサリオンの順番で座っている。
「ほい、茶菓子だ。貰い物だが、結構いけるぞ」
ヴェルガーがテーブルの上に置いた籠には、薄い焼菓子が山盛りに入っていた。
一口で入る大きさだが、摘んで歯に挟むとパリッと軽い音がして口に甘みが広がった。
ラスクに似てるかな、と私が思うと、カップを持って窓際に置かれた自分専用の椅子に腰かけたヴェルガーが、これはレガールの菓子だと教えてくれた。
レガール──レベッカの国だ。
そう言えば、レベッカとも会わないままに私は学園を出てきてしまったな。
私が断罪されたあの日……レベッカはレガールに帰っていたから、あの後学園に戻っていたのならきっと驚いたし、心配させただろう。
「どうかしたか、アリス?」
考え込んでいる私に気付いたアスラが声をかけてきたので、私は大丈夫だというように、彼女に笑いかける。
「レガール国の友人のことを考えていたの。彼女に何も言わないでここに来てしまったから心配しているんじゃないかと思って」
「レベッカ・オトゥールのことか?」
え、ええ、と私がサリオンに向けて頷くと、彼は小さく息を吐き出した。
「確かに心配して、すぐにもここへ来ようとしたが──マリーウェザー様に説得されて、なんとか向こうで待つことにしてくれたようだ」
「お母様が……そう──でも、怒ったでしょうね、レヴィ」
「あ?いや、お前のことは怒っていなかった。彼女が怒ったのは、お前を追い出した者たちに対してだけだ」
「追い出した?アリスを?どういうことだ」
私とサリオンの会話を聞き咎めたアスラに、サリオンはちょっと困ったような顔をした。
私も言っていいのか迷ったが、先に口を開いたのは、ずっと一人で菓子を摘んでいたベイルロードだった。
「聞いて驚け、戦女神!アリスはな、隣国、シャリエフ国の伯爵家のご令嬢様だ」
って言っても驚かないか、とベイルロードはハハッ、と笑って肩をすくめた。
「シャリエフ国の?そうなのか、アリス?」
私が頷くと、アスラはちょっと考え込むように拳を口に当てた。
「アリスは、なんで国を追い出されたんだ」
「まあ、どこの国にもバカはいるのさ。そのバカは、根拠のない噂をまるっと信じて、アリスを悪女扱いした挙句国から追い出したってわけだ」
眉をしかめるアスラに、私は一応ベイルロードの言葉を訂正した。
「国を出て行けって言われたわけじゃないのよ、アスラ。王都に二度と立ち入るなって言われただけで。私が勝手に国を出て帝国に来たの」
「今は真相がわかり誤解は解けたから、アリステアはいつでも国に戻っていいんだ」
「…………」
私が答えないでいると、サリオンは少し心配げな表情を浮かべた。
「皆、アリステアが戻ってくる日を待ってる」
「私は……」
「俺としては、だ。このまま、ずっとアリスには帝国にいて欲しいんだがな。けど、そうもいかねぇよな」
え?と、どういう意味なのか、と私は目を瞬かせてベイルロードを見る。
ベイルロードは、フフと笑った。
「まあ、ここでバラしちまうわけにはいかねぇから、小僧に聞くといい。久しぶりに再会した婚約者だ。ゆっくりと二人で語り合え」
さて、とベイルロードは椅子から立ち上がった。
右手はガッチリとルシャナの腕を掴んでいる。
「ちょ……!なんだ!」
「やっぱ菓子だけじゃ物足んねぇ」
付き合え、とベイルロードはクイと顎をしゃくる。
「はぁぁぁ?」
「酒はいつものように隣に揃えてある。好きに飲んでくれていいぞ」
おう。いつもすまねぇな、ヴェルガー、とベイルロードは片目を瞑る。
「んじゃまあ、徹底的に飲んで話でもしようぜ」
なぁ、シャドウよ、とベイルロードに呼ばれたルシャナの表情が一瞬で固まるのが目に入り、私は首を傾げた。
シャドウ?
そのままベイルロードによって引きずられるように隣の部屋へ入っていったルシャナを、私は唖然として見送った。
「それじゃあ、アスラ……だったか?あんた、あの有名な戦女神なんだろ。俺が作った剣を見てみないか。気に入ったのがあれば、使ってみて欲しい」
「黒騎士が持ってる、カタナというのもあるのか?」
「ああ……いや、コテツはないが、あれより小さめのカタナだったらいくつかはあるぞ」
「見せてくれ」
アスラは立ち上がると、ヴェルガーの後についていった。
そうして皆いなくなり、部屋に残ったのは私とサリオンの2人だけになった。
「アリステア」
窓から、ヴェルガーについて歩くアスラを見ていた私は、突然名前を呼ばれてハッと顔を上げた。
気付いたら、サリオンがすぐそばに立っていたので驚いた。
あれだけ音がするのに全く気づかなかったなんて。
私がまっすぐサリオンを見ると、グッと息を詰めて視線を逸らす所はホントに変わらなくて、笑みが浮かんでしまう。
「と、隣……座っていいか」
「ええ」
私が頷くと、サリオンは椅子を引いて私の方に向けると、ゆっくり腰を下ろした。
今度は重そうな音が響く。どうやら、さっきはぼんやりとして意識が飛んでいたのかもしれないな、と思った。
「その鎧、重いのでしょう?」
頭の部分は取っていたが、いまだサリオンは黒い鎧を身につけたままだ。
「重いが、慣れた。最初付けた時は、ほんとに重すぎて立っていることもできなかったんだが」
サリオンはそう言うと深い溜め息をついた。
騎士見習いだったサリオンだが、訓練では胸当てくらいしか付けた経験がないらしい。
それでも、この鎧は重すぎると感じたという。
「今は比べる手段はないが、絶対シャリエフ国の騎士が着る鎧より重い!なのに、あの男は、軽々と片手で持って歩くんだ。帝国はあれが普通なのか?」
サリオンが言うあの男とは、ベイルロードのことだろうが、彼は別格だと私は思う。
実際、ベイルロードが戦っているところは見たことがないが、強いことは間違いない。
だって、彼は──彼は?
私は首を傾げる。
(彼は、いったいなんだろう?帝国の初代皇帝?ただ、それだけなの?)
「私が帝国にいることは、お母様から聞いたの?」
「そうだが……俺がガルネーダ帝国に来たのは、ライアス殿下に国へお戻り頂くという任務のためだったんだ。そのことをマリーウェザー様に報告に行った時に、初めてアリステアが帝国にいることを聞いた」
「ライアス殿下に?」
私は、弟君であるエイリック殿下が犯した過ちに対し、頭を下げられたライアス殿下の顔を思い浮かべた。ライアス殿下は、アロイス兄さまの義娘であるシャロンの婚約者でもある。
そういえば、帝国に来たのは留学のためだと聞いていたが、王太子が5年以上国を離れているというのは、おかしいかもしれない。
「アリステア。エイリック殿下がどうなったか、聞いてるか?」
いいえ、と私は首を横に振った。
王都内のことでもあるし、王族が関わっていることでもあるから、あの断罪事件がその後どういうことになったのか、他国にいる私には知る術はなかった。
ただ、お母様からは、私の冤罪が晴れたという知らせだけは貰ったのだが。
「エイリック殿下は、母君であるニコラ様と共に西の離宮へと送られたんだ。実質、王都追放だ。レオナードとモーリス、そしてエレーネも同様に王都から追放になった。レオナードとモーリスは国境の警備隊に入れられたと聞いたが、エレーネの方は今どこにいるのかわからない」
えっ?と私は驚いて、思わず小さく声を出してしまった。
まさか、そんな──王都から追放なんて…………
「エイリック殿下が、マリアーナ侯爵令嬢を断罪したと聞いて、陛下が殿下に忠告したそうなんだが、その後すぐにアリステアを断罪し勝手に王都から追い出すという愚行を犯したから、さすがに陛下でも擁護できなかったんだ。王都追放は元老院が決めたことだ」
私は無言で目を伏せた。
元老院が決めたと聞いて思い浮かんだのは、バルドー公爵家のことだった。
もしかしなくても、元老院は過去に起こったあの事件を忘れていないのではないか、と。
確かに、過去に起こった断罪事件と酷似してはいるが────
おそらく、続編のヒロインだったろうエレーネ・マーシュ伯爵令嬢が何を考え、誰を攻略しようとしていたのかなんて、私にはわからない。
彼女も転生者なのでは、と考えなかったわけではないが。
どっちにしろ、私は“暁のテラーリア〟の続編の知識がないから、話の展開は何もわからないのだし。わからないままに悪役令嬢である私は、断罪の結果を見ずに帝国に来てしまった。
「エレーネ様は、やっぱりエイリック殿下がお好きだったのかしら」
ああ、それは──と、サリオンは眉間を寄せると頭をかいた。
「多分、エレーネは誰も好きじゃなかったと思う。殿下たちは、エレーネのことが好きだったみたいだが」
「サリオンも?」
「俺は違う!俺は、エレーネのことはなんとも思ってなかった!ただ、母上に頼まれたから……」
赤くなって弁解するサリオンに、私は小さく微笑んだ。
「ごめんなさい……わかってるのに。私、少し混乱してる」
サリオンは、はぁ〜っと息を吐き出した。
「エレーネの目的は、エイリック殿下にアリステアを断罪させることだったんだ」
「私を?」
何故?と、私は首を傾げた。
「エレーネが本当は何をしたかったのか、俺にはわからない。だが俺は、エレーネが人に対して悪意を持つような人間には見えなかった。しかし、エレーネのせいで、エイリック殿下も、レオナードやモーリスも王都から追放されることになったのは事実だ。そのせいで、今シャリエフ王国は問題が山積みの状況になってる」
「問題って?どうしたの?」
「国王が……レトニス陛下が倒れられたんだ」
「…………!」
「今は、クローディア妃殿下が王の代わりをしておられるが、ずっとは無理だ」
「……それで、ライアス殿下を」
ああ、とサリオンは頷いた。
「妃殿下からの親書は、既に皇帝陛下に渡されていて、ライアス殿下と会って事情を説明する許可を頂いていた。だから、俺は……俺たちは帝国にやってきたんだが、それをあの男が」
「あの男?」
「傭兵だという、あのレオンとかいう男だ!オレンジ髪の!」
サリオンは、そう言うと、ルシャナといるだろう部屋の扉を睨みつけた。
「帝国の兵士を連れていたから、てっきり俺たちを出迎えに来たのかと思ったら、いきなり攻撃され全員が殴り倒されたんだ!あの男に!」
まあ……と、私は驚いて口元をを押さえた。
え?サリオンも?
「…………」
俯いたサリオンは、膝の上にのせた拳を固く握った。
「帝国に向かうということで、騎士団の中でも精鋭ばかり集められていた……年に二回ある大会で常に上位にくる騎士や、最強とも言われていた上級騎士もいたのに──それが、いとも容易く倒されて……それも、素手で、だ!三十人はいた騎士があっという間に地に伏せられたんだ。衝撃で立ち上がることもできない俺たちに、あの男はこう言った」
こんな弱い連中じゃ信用できないな、と。
「ライアス殿下が婚約された相手は、皇族の血を引く公爵家の令嬢だ。いずれは、シャリエフ王国の王妃となられる方。だが、こんなに弱い騎士じゃ到底警護なんかまかせられない、出直して来い、と。そんなことを言われて、黙っていられるわけはないだろう!だが、反論しようにも、精鋭部隊ともいえる騎士たちが、あっさり一人に倒されたのは事実だ」
唸るようにそう言うと、サリオンは額に右の拳を当てた。
何人かは立ち上がって、再度あの男に向かって行ったが──俺も含めて誰1人として、あのレオンという男に勝てなかった、とサリオンは言った。
「何故そんなこと……」
確かにライアス殿下の婚約者シャロンは、ガルネーダ帝国の公爵令嬢だ。
皇帝の血を引いていることも、アロイス兄さまから聞いていた。
そのシャロンが、シャリエフ王国の王立学園へ留学することも既に決まっているから、当然帝国からの護衛の選抜もされているだろう。
帝国から来る王太子の婚約者──やはり、問題があるのだろうか。
私が帝都を出てからそろそろ半年になる。
帝都にいれば、アロイス兄さまから祖国の状況を聞けたかもしれないが、あの村では他国のことを耳にすることは皆無だ。それも、国王が倒れたことなんて────
そういえば。
「陛下が倒れられたのは、いつなの?」
「もうすぐ一年になる」
「一年って……! 私が帝国に来てすぐなのっ?」
「俺たちが学園に入学した頃はもう、陛下の体調はあまり良くなかったそうだ。それでエイリック殿下のことがあって──今はもう、起き上がることもできない状態だと聞いた」
そんな……レトニス様が…………
「陛下が倒れられたことは、すぐにライアス殿下に知らされたのでしょう?なのに、どうして殿下にお戻り頂くのが一年後なの?」
「…………一年後じゃない。ライアス殿下にはすぐに戻ってきて頂くために、手紙や使者を送ったと聞いている。だが、返事はなかなか来ず、帝国におられる殿下の面会許可が出たのは半年後だった」
「半年後?えっ?まさか、サリオンが帝国に来たのは」
「半年前だ。俺たちはいまだ、ライアス殿下にお会い出来ていない」
「半年も、いったい何を?」
「あの男は、レオンは俺たちに条件を出したんだ。護衛として自分たちが認められる力をつけるまでは、帝都には一歩も入れさせないと。そのために、傭兵の仕事を100こなせ、と俺たちに言った。1人が三つか四つ引き受ければ、すぐに終わるだろう、と」
「傭兵の仕事を?騎士に?」
できるのだろうか。騎士は、確か貴族の子息だけがなるものだと聞いていたが。
「俺はまだ正式な騎士じゃないが、他の騎士たちは高位の者が殆どだからな。任務のためとはいえ、傭兵の仕事をするなどできるとは思えない者ばかりだ」
「サリオンは、やるつもりだったのでしょう?」
私が小首を傾げながら言うと、サリオンは少しだけ目の下を赤くした。
「あ、いや……やるしかないだろう。諦めて国に帰るなんてできないんだから」
あと、三人の騎士が指名され、四人でやることになったのだという。
三人を指名したのは、現騎士団長の嫡男で、今回帝国に来た騎士たちのリーダー格らしい。
「たった四人で?」
それじゃあ、時間がかかりすぎるのではないか。
傭兵の仕事は、毎日あるが、といってすぐに終わるものばかりではない。
商人などの警護などでは、ひと月以上かかることもあるのだ。
当然、危険な仕事もあるが、家の修理をするみたいな雑用もある。
だが、そんな仕事を貴族の中でもエリートと言われる彼らがやれるのか?
「やる気のない、プライドだけが高い騎士じゃトラブルの元だから、四人で良かったと思ってる。確かに半年近くかかったが。三人が頑張ってくれた」
リーダーに指名された三人は、いずれも下位貴族だったらしい。
彼らは、あまり時間がかからず、数をこなしやすい仕事を選んでやっていたようだ。
そして、サリオンは。
「俺は、あの男にここへ連れてこられ、この黒い鎧を着せられたんだ。最初の数日は、本当に動けなくて、あの男に笑われまくりだった。やっと立てるようになっても、一歩足を進めるのもキツくて。あの男は笑いながら、俺を蹴り倒してくれたよ。いったいなんだ、と思った」
まあ、今なら、俺を鍛えていたんだなと思うが、とサリオンは溜め息をつく。
「二ヶ月くらいここにいて、やっと傭兵の仕事を始めた。ただし、この鎧を着たままで。アリステアのことは話してないのに、あの男は知っていた。アリステアを守りたいと思うなら、鎧を着たまま仕事をこなせと言われたんだ」
「レオンが、そんなことを?でも、私はサリオンのことは彼に言ってないわ」
「ああ、わかってる。あの男、俺だけじゃなく、帝国に来た騎士全ての名前を知っていた。どこから情報を得たのか知らないが。いったい、あの男、何者……」
「サリオンは、私を守ってくれるの?」
サリオンの顔をじっと見つめて言うと、唐突過ぎたのか、サリオンは赤くなって狼狽えた。
「えっ……そ、それは……アリステアは婚約者だから俺が……守るのは当然で…………」
うん、と私が頷いて笑うと、サリオンは顔を赤くしたまま俯いて、黙り込んでしまった。
それからサリオンと私の会話は、トワイライト侯爵家のことや、レベッカのことを話題にしたものになった。
この日、私たちはここに泊まることになった。
夕食はヴェルガーの手作り料理をご馳走になった。
芋を主体にした料理で、味付けがどこか懐かしいと感じたが、よくわからなかった。いつの記憶だろうか。
夜、寝室として提供された屋根裏の部屋から、私は星を眺めていた。
キリアの店がある村から見える星も多かったが、この地から見える星はさらに多く見える。
殆ど灯がないせいか。
芹那だった頃には、こんな凄い星空は見たことがなかった。
セレスティーネだった時は……やはり綺麗な星がたくさん見えていたと思う。
ここがゲームの世界だなんて、とても思えない。
お母様が言っていたように、ここはゲームの世界に似た世界なのではないだろうか。
だから、強制力はなく、ゲームと同じ展開にはならない。
前世はゲームの内容と似て異なる最後だった。
あれは、私がゲームの悪役令嬢と同じ行動をしなかったから?
この世界は〝暁のテラーリア〟と同じ国、同じ人間が存在するが、だからと言って同じ展開になるとは限らないのではないか?
現実のように存在する世界──ここは、いったいなんなのだろう。
どうして、こんな世界が存在するのだろう……
「アリスは自分の国に帰るのか?」
私は、ベッドの端に腰掛けているアスラを振り返った。
私も着ているが、ゆったりした生成りの長めのチュニックのような部屋着は、アスラにとても合っていた。
出会った頃から少年のようなアスラだったが、こうして見ると、実はかなりの美少女なのだとわかる。
傭兵になる者は生活のためとか、そうなるしかない事情がある者とかさまざまだと聞いた。
アスラには、いったいどんな事情があったのだろうか。
「今はまだ決めていないけど、多分……近いうちに帰ることになると思う」
アスラは、そうか、とだけ言った。
「でも、ここには大切な人たちがいるから、きっとまた来ることになるわ」
うん、とアスラは肯く。
「なあ、アリス。アリスの本当の名前、聞いていいか」
私は目を瞬かせ、ええ、とアスラに向けて笑みを浮かべた。
「私の名前はアリステア──アリステア・エヴァンスよ」
今日こそは!今日こそは更新する!
そう思いつつ、早や十日……おかしいなぁ、三日で更新する筈だったのに?
瞬く間に時が過ぎていく感覚は、紛れもなく年をとったということなのか…………
え〜と、あと2回くらいで帝国編が終わるかな?