初めてきた帝国は驚くことばかり。
帝国編始めます。
運ばれてきたビールを一気に飲み干した男は、仰け反った頭を勢いよく戻す。
オレンジ色の髪がバサッと揺れた。
「くうぅ〜!やっぱ、ここのビールは最高だぜ!この苦味は他の店にはねえからなあ」
うんうん、と頷くように首を振る男に対し、同じようにビールを飲んでいた相席の男二人も同感だと頷いた。
「しかし、あんた、相変わらずいい飲みっぷりだねえ」
ガッチリと筋肉がついた太い腕と胸板を持った男たちは傭兵を生業としている。
国境近くの村では、男も女も傭兵を仕事に選ぶものが多い。
理由は、金になるから。
頭が良ければ学校に通い、そこで成績が優秀と認められれば奨学金を得て帝都の上級学校に進むことができる。そこを卒業できれば市民権を得、帝都で働くことができた。
出世すれば、庶民でも皇帝のお側に仕えることが可能なのだ。
それ以外は自分が生まれ育った村のため、家族のために身体を鍛え、傭兵となって村を出て行く。街に出稼ぎに行く者もいるが、殆どは傭兵の仕事を選んだ。
傭兵の仕事は多種多様だ。行商人の護衛もするし、商会の警備もやる。
頼まれれば、狩猟も畑仕事もする。力仕事なら何でもござれ、だ。
勿論、他国との小競り合いなどにも関わることはある。
「最近はシャリエフ王国との揉め事が多くなったよなあ」
「最近っていうか、もう30年くらいゴタゴタしてんじゃねえか?あいつら、本気で帝国とやり合うつもりかな」
「そうなったら、俺も参加してもいいんだがなあ」
面白そうだし、とオレンジ髪の男が言うと、二人の男は肩をすくめて笑った。
「あんたが出てきたら、あっという間に決着がついちまうぜ。少しは俺たちにも稼がせてもらわにゃ。なあ?」
男たちは笑って頷き合う。
目の前のオレンジ髪の男は、彼らと比べれば筋肉の厚みは薄いが、恐ろしく力が強かった。
どのくらいのキャリアがあるのかわからないが、少なくとも彼らより技術も力も上だ。
彼らは仕事を得るために、自分がいかに有能で強いのかを買い手に売り込む。
身体を作るのも売り込みのための手段だ。大きくて筋肉もぶ厚ければ、買い手の目に付きやすいからだ。
だが、どんなに強そうな大男が揃っていても、このオレンジ髪の男がいれば仕事はこの男のものになる。
この男の強さは、もはやガルネーダ帝国では伝説なのだ。
そんな彼だが、普通に付き合えば気のいい陽気な男なので、傭兵たちの知り合いは多かった。
「そういや、ここに来たのは仕事か?」
まあな、とオレンジ髪の男はニッと笑う。
店の入り口の方を向いて座っていた男が、扉が開く度に視線を向けていたので依頼者との待ち合わせかと彼らは思っていた。
この男は、仕事の依頼ならなんでも受けるというタイプではない。
かなり気まぐれな所があり、面白ければ受けるが、つまらないと判断すれば大金を提示されても引き受けない。
そんな男が引き受けた依頼とはいったい何なのか、彼らには興味があった。
店のドアが再び開くと、三人の女が入ってきた。
一人は年配の女だが、後の二人は若い。まだ十代か。
特に灰色のフードを被った女は子供に見えた。
「おい、ありゃあ、この店の」
「おう。久しぶりに見るな。一緒にいるのは娘か?」
年配の女は、男たちとは顔見知りだが、一緒にいる若い女は初めて見る顔だった。
とはいえ、フードを被っている方は顔がはっきり見えないが。
オレンジ髪の男は、ニヤニヤ笑って店に入ってきた彼女たちを見ていたが、ふっと、フードの少女がこちらの方に顔を向けた時、男の顔から笑みが消えた。
男はポカンと口を開け、目を大きく見開いて少女を見つめる。
女たちの方を見ながら会話する二人は、そんな男の珍しい表情に気づいていない。
視線に気づいたのか、少女が男のいる方をまっすぐに見つめてきた。
よくあることだが、少女は男の派手なオレンジ髪を見てびっくりしたような顔をしている。
フードから覗く少女の透き通るような青い瞳に、男は目を瞬かせた。
マジか────
□ □ □ □
エイリック王子に断罪され、退学と実質王都から追放を言い渡された私は、以前から母マリーウェザーと話し合った通り、エヴァンスの邸には戻らず、ミリアと共にキリアに会いに行った。
キリアは私の話に驚いたが、こうなる可能性は前からマリーウェザーと何度も話し合っていたので国を出る準備はとうに出来ていた。
私たちは用意していた荷物を馬車に積み込むと、そのまま後ろを振り返ることなく王都を後にした。
「お母様に何もお伝えしないまま出てきてしまったけど、大丈夫かしら」
断罪が行われたら、その日のうちに国外に出るようにマリーウェザーに言われていた。
その通りにした私は、今、王都を出る馬車に乗っている。
王都追放を王子に言い渡されたのでそのことはいいのだが、国外に出るとなれば問題は大きくならないだろうか。もし王家から伯爵家に対しなんらかの責任を問われたら。
「ご心配なく。学園のことはすぐにマリーウェザー様のお耳に入りますから。その後のことは、あの方に全てお任せしておけば大丈夫です」
「そうですよ、お嬢様!奥様なら大丈夫です。絶対にうまくやって下さいます!」
ミリアはマリーウェザーのことを完全に信頼しきっている。
というか、ミリアは彼女のことを、万能の神とでも思っているのかもしれない。
「こちらから連絡しない方が、伯爵様のためにもなります」
あくまで第二王子の怒りに触れた私が、実家に迷惑をかけたくないために家を出たというようにした方がいいのだという。
「それより、お嬢様。国を出ることに不安はありませんか」
「少しはあるかしら。ガルネーダ帝国のことは本でしか知らない所だし」
でも大丈夫。キリアもミリアも一緒だし、それに帝国に行けばアロイスお兄様に会えるから。
「二人が側にいてくれるから何も心配してないわ」
私がそう言って二人の手を握ると、彼女たちは微笑んで私の手を握り返してくれた。
王都を出た所で長距離用の馬車に乗り換え、ガルネーダ帝国との国境に向かった。
王都を抜けてから一番近い国境まで丸1日かかる。
途中何度か休憩を取り、最後に立ち寄った村でガルネーダ帝国の馬車に乗り換えて国境を抜けた。
こんなに長い時間、馬車に乗ったのは初めてだった。
「お身体大丈夫ですか、お嬢様?ご気分は?」
「そうね。ちょっとお尻が痛いくらいかしら」
ああ、と二人は笑った。
「それは仕方ないですね」
「クッションがあっても、やっぱり痛いですよね、お嬢様」
ミリアもこんなに長く馬車に乗るのは初めてなので、さすがにもうバテ気味だ。
「もうすぐ目的の村に着きます。そこで一泊してから帝都に向かいましょう」
「帝都まで、あとどれくらいかかるの?」
「馬車を乗り継いで二日、でしょうか」
「ええーっ!まだそんなにかかるんですか!」
ミリアの方が先に根を上げた。
「帝都は国の中心地にあるので。ガルネーダ帝国の大きさはシャリエフ王国の倍はあります」
「それと、シャリエフの王都は国境に近すぎるのね」
はい、とキリアが頷く。
王都から国境までは馬車で1日の距離だ。昔から疑問だった。
隣国と戦争が起これば、危険なのではないかと。
まあ、歴史書を見ても、建国以来隣国との戦争は起きてはいないのだが。
国境を抜けてから休息を入れて三日が過ぎ、ようやくたどり着いた村は、これまで立ち寄った中で一番大きな村だった。
村に入ると道は石畳になっていて、家も石作りでしっかりしている。
芹那の記憶にある、ドイツの田舎みたいな光景だ。
シャリエフの町の造りとは雰囲気が少し違う。
外国に来た。そんな感じがする。確かに、私が生まれ育った国とは別の国に来たわけだが。
見るものがなんでも珍しかった。なんだか、旅行に来たようなワクワク感がある。
ドイツかあ。そういえば、芹那の時は海外旅行はハワイしか行ってなかった。
ロマンチック街道は憧れだったけど。
あの店です、とキリアが指差したのは、村の中心からやや離れた場所に建つ建物だった。
私とミリアは、キリアの案内で村の中を歩いていた。
キリアは、5年くらい前までこの村に住んでいたという。
私の姿は帝都に着くまでは極力人に見られない方がいいとキリアが言うので、王都を抜けてからは、ずっと灰色のフードを被っていた。
膝あたりまで覆うざっくりとしたマントだ。ここはシャリエフより少し気温が低い感じがするので丁度良かった。
キリアが店のドアを開けると、私とミリアは後ろからそっと中を覗いた。
賑やかな声が聞こえる、
表の幅はそれほど大きくなかったが、奥行きがあったので店自体は広かった。
丸みを帯びた木のテーブルが十五くらいあるだろうか。
全て人で埋まっている。しかも客は男性が多く、それも皆かなり大柄で、いわゆるマッチョばかりだ。
「満員ですね」
ざっと見た所、空いてるテーブルはない。
店の中を見回した私は、ふと視線を感じてそちらの方に顔を向けた。
目に入ったのは鮮やかなオレンジ色。
うわあ、オレンジの髪って初めて見た。染めてるんじゃないよね。
この世界の人の髪色は、金・銀・黒・赤・茶色が主流だ。たまに、青っぽい色や、光が当たると緑に見える髪色もあるが。
オレンジ色は、赤髪の部類に入るのだろうか。
(なんか驚いた顔してる?)
ついオレンジ色に見入ってしまった私を、オレンジ髪の男性は大きく見開いた目で見返していた。
と、オレンジ髪の男は立ち上がって右手を上げ声をかけてきた。
「よお。待ってたぜ」
「レオン?」
キリアは呼びかけてきたオレンジ髪の男を見て、意外そうな顔をした。
「どうして、あなたがここに?」
キリアがオレンジ髪の男の方へと向かうので私とミリアもそれに続いた。
「迎えにきたに決まってんだろうが」
ニッと笑う男の顔をキリアは驚いたように 見つめた。聞いていなかったのだろう。
「頼んだのは公爵様ですか?」
まあな、と男は答える。
「おお、ここに座んな。俺たちは別のテーブルに行くから」
大男二人は立ち上がって、私たちに席を譲ってくれた。
「ほお〜。お嬢ちゃん、綺麗な青い瞳してんな。凄えべっぴんさんだし」
私に席を勧めた男が、フードから見える私の顔を見て言った。
「あ、ありがとうございます」
私がお礼を言うと、男はちょっとびっくりした顔になって、それから豪快に笑った。
「久しぶりだなあ、キリアだっけか。元気だったか?」
男に声をかけられたキリアは、はいと頷いた。
男二人は、じゃあなと言って別のテーブルへと移っていった。
私たちが椅子に座ると、キリアがレオンと呼んだオレンジ髪の男に軽く頭を下げた。
「お久しぶりです」
「ほんと、久しぶりだなあ。4年‥‥いや5年振りか」
「そうですね。まさか、公爵様が迎えを寄越してくれるとは思いませんでした」
「いや、寄越すだろう。可愛い娘のためにわざわざ来てくれたんだ。しかも最近は物騒になってるしな」
「娘?」
「俺の依頼主の娘の家庭教師になりに来たんだろ?ん?どっちかな」
レオンが私とミリアを見たので、私は自分がそうだと答えた。
私はちゃんと挨拶しようと思い、フードに手をかけたら、男の手がそれを止めた。
「そのままにしときな。あんた、ここではかなり目立つぜ」
私はフードから手を離すと、まわりを見回した。
キリアやミリアは元々が庶民なので、こういう場所でもそう目立たないみたいだが、確かに私の金髪と青い瞳はここでは異質に見えるかもしれない。
一応、地味な服装にしているのだが。
「初めまして。アリステア・エヴァンスといいます。レオンさん、と呼んでいいですか」
「レオンでいい。キリアには色々世話になってたしな。帝都までこの俺が無事に送ってやるから安心しな」
「はい。よろしくお願いします」
私が頭を下げると、男の金色の瞳が面白そうに細くなった
「あんた伯爵令嬢だったか?あんまり貴族らしくねえな」
「え?」
「俺も帝都にはよく行くから、貴族の嬢ちゃんらとも会うことがあるんだが、俺に頭を下げた奴はただの一人もいないぜ」
「え、それは‥‥」
いい子だ、とレオンは大きな手を伸ばしてフードの上から私の頭を撫でた。
あ、と私は微かな衝撃を受け目を見開いた。何故か、フッと昔の記憶を呼び起こされたような気がしたのだ。
デジャヴ?
いつの頃のものかわからない。私には三つの記憶があるから。
芹那の時とセレスティーネの時と、そしてアリステアの記憶が。
ああ、そういえばアロイスお兄様にもよく頭を撫でてもらった。
こんな大きくて力強くはなかったけれど。
店員が注文を聞きに私たちのテーブルにやってきた。
二十代半ばくらいの女性店員は、キリアに向けて挨拶した。
どうやら5年前まで、キリアはこの店で働いていたらしい。さっきの男たちがキリアと顔見知りだったのがそのせいか。
「今夜はここで泊まりか」
食事をしながら、レオンはキリアとこれからの予定を話し合っていた。
今夜はこの村に泊まり、明日の朝に馬車を頼んで出発する予定だ。
レオンが帝都まで護衛してくれるから心強い。
「出発は明後日にしねえか。今夜は祭りだぜ」
祭り!と声を上げ身を乗り出したのばミリアだった。
キリアは、ああ、そういえばと思い出したというように呟く。
「祭りと言ってもたいしたもんじゃねえがな。夕方から露店が出るくれえだが、夜には花火が上がるぜ」
花火!私は心を引かれた。
芹那の時はよく花火を見に行った。あれは欠かしてはならない日本の夏の風物詩だ。
セレスティーネの記憶では、露店とか花火を見たというものはない。
彼女は早くに王太子との婚約が決まったので、彼女の時間は殆どが将来の王妃教育だったし、学園に通っていても遊びに行く余裕はなかった。
あのままレトニスと結婚しても、彼女自身の時間というものはなかったかもしれない。
それでも、あの時は彼のことが好きだったから、彼のためならと頑張れた。
「私、花火を見たいわ」
「お嬢様。でも花火が上がるのは、かなり遅い時間です」
「だから、明後日にしろって言ってんだ。今夜は遅くまで遊んで明日はゆっくり休めばいいだろう」
「賛成です!帝都にはいつまでに着かなければならないってことはないのでしょう?1日くらいのんびりしてもいいと思います。ねえ、お嬢様」
「ええ。そうね、ミリア」
「でも、公爵さまが」
「アロイスなら何も言わねえよ。それより強行軍で旅して身体を壊す方があいつは心配する」
アロイス?
「キリア、私が行く公爵家って───私が家庭教師をする令嬢の父親って‥‥お兄様なの?」
「お嬢様!」
「聞いてないわ!どういうこと?ねえ、キリア!」
「後でお話しします。今は」
キリアに言われて私は、レオンの存在に気付き口を噤んだ。
彼は公爵から頼まれて迎えに来たと言った。しかも、呼び捨てにするほどの仲のようだ。滅多なことは口にできなかった。
レオンの方を見ると、今のやり取りを気にしたようには見えなかった。
で、どうする?とレオンが聞くと、キリアは、ハァと溜息をついた。
「出発は明後日の朝にします」
「やった!良かったですね、お嬢様」
ええ、と私は喜ぶミリアと手を握りあい頷いた。
夕方、レオンが宿まで迎えにきた。
私たちは、レオンの案内で露店が出ている通りまでのんびりと歩いた。
私の隣にはミリアとキリアがいる。
歩いていくとどんどん人が多くなって、露店が並んだ通りまで来ると、歩く人とぶつかるほどにまでなった。
最初に入った店でも見たマッチョな男たちも多く歩いていたが、若い女性や子供たちも多く見かけた。
もしかしたら、他所の村からも人がきているのかもしれない。それほど人が多かった。
フードを深く被って歩いていた私は、視界が狭い上に人混みに揉まれ、キリアたちとはぐれそうになった。
ミリアと手を繋いでいたのだが、それも人混みの中で離れ、マズいと思ったその時後ろから誰かに抱き上げられた。
レオンだった。
彼は、私と離れたことに気づいて慌てているキリアたちに向けて、心配するなというように手を振った。
そうするうちに、こちらに来ようとするキリアたちの姿が見えなくなる。
まあ、人波に逆らうのは難しいだろう。それも、こんなに多く歩いていれば。
キリアたちとははぐれてしまったが、レオンがいてくれるので、なんとか大丈夫だと私は安心する。
キリアから聞いた話では、レオンはアロイスお兄様のほぼ専属で警護をしている人らしい。
お兄様が信頼している人なら心配ない。
レオンは人混みをかき分けて、人が少なくなる所まで連れて行ってくれた。
露店の通りを少し外れると人の姿は一気になくなる。
少し小高い場所に立つ大きな木の裏側でレオンは私をおろしてくれた。
やっと息ができると、私は大きく深呼吸を繰り返した。
こんなにたくさんの人は初めてだった。
王宮でのダンスパーティーでも人が多いと思ったが、ここでの人の多さとは比べ物にならない。
レオンは手を伸ばし、私の外れかけたフードを戻してくれた。
「綺麗な金髪だな。セレスティーネの銀色の髪も綺麗だったが、金髪もなかなかいいぜ」
え?と私はレオンの顔を見上げた。
「おまえ、セレスティーネだろう?記憶もあるな」
「‥‥何故?」
「俺は見ただけでわかるのさ。誰の生まれ変わりかってな」
「‥‥‥‥‥」
「記憶があるかどうかまではわからねえから、誰にでも言ったりはしねえが。おまえは記憶があるんだろう、セレスティーネ」
私は彼の顔を見つめながらコクンと頷いた。
「私も、あなたに会ったことがあるって気がずっとしていたの。でも、どこでって思い出そうとしてもわからなくて」
「おまえはまだ小さかったからな。3歳くらいだったか」
私は目を瞬かせた。なんとなくわかった。でも、目の前にいる男があまりにも若すぎるので確信が持てない。
セレスティーネが3歳の時なら、この人は90近いことになる。だが、どう見ても彼は四十代にしか見えなかった。
「あなたは、私をお嫁に欲しいと言った人?」
まさか、と思いつつ尋ねると、男はくしゃりと顔を歪め、そして笑った。
「ああ、そうだよ、セレスティーネ!」
男は叫ぶように言って私の腰を掴むと、ヒョイと持ち上げた。
びっくりして私は、きゃっと声を上げる。
「よく戻った!よく戻った、セレスティーネ!」




