ボーマン達との再会④
「とにかく俺が言いたいのは、そんな自分が強い人間だと勘違いした野郎でも怒らせると結構面倒ってことだ」
アロアがうーんと唸った。
「じゃあここにいても仕方ないわよね。外に出て国王軍を倒しましょ?」
「姉さん、そんなあっさり」
「反乱軍はどうするんだ?」
「あいつらは、後回し。ただの一般人に見えたし。ほっといてもきっと何もできないわよ。情報収集はお手の物みたいだったけどね」
すっと立ち上がって行きましょと言うアロアを見てトリスタンはイズーに囁いた。
「おい、イズー本当にこの女強いのか?」
「うーん。でも、俺姉さんに思いっきり蹴られたし」
「そりゃお前が鈍臭いからだろ?」
「ち、違うよ。だって暗い下水道の中で俺、音もなく近づいたのにさ」
「イズー」
兄弟の会話を遮ったのはアーサーだった。
「貴様に頼みがある」
「え?」
アーサーがイズーの耳元で囁いたかと思うとそのままアロアたちの元へ行ってしまった。
「おい、何言われたんだ?」
トリスタンがイズーをじっと見下ろした。
「え?ああ、この街から国王軍を排除してやるからリーダーに必ず会わせろって。兄さん、そんなにリーダーに会いたかったんだな」
イズーがトリスタンの顔を見ると彼はじっとアーサーを見つめていた。
「兄貴?」
「リーダーに会ったんだよ」
「え?」
「そしたら財布を返してやれって言われたんだ」
「リーダー見抜いてたの?俺達の作戦」
「いや、見抜いていた様には見えなかった。ただあの王子の事を知っているって感じだった」




