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ALOISE(アロア)  作者: 十八谷 瑠南
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ボーマン達との再会③

◯イズー

「帰ってこないのか?」

トリスタンにアロアとアーサーのことを説明していたイズーは一瞬アーサーが何を聞いているのかわからなかったが、リーダーのことだと少し考えてからわかった。

「本当はさ、リーダーってあんまりアジトにいないんだ。リーダーに会わせるって兄さんと姉さんに言ったのもここに誘い込むための嘘」

アーサーはそうかと呟いてじっと円卓を見つめた。

兄さん、そんなにリーダーに会いたかったのか?

「ねえ、それよりもあなた達の仲間こそ心配だわ。私達ここで結構話し込んでいるのに誰も帰ってこないもの」

「まさか、みんな国王軍に捕まったんじゃ」

イズーの顔が真っ青になった。

「兄貴、いつまでもここにいられない。早く外に出た方が」

「待て。今出て捕まったら俺達どうなると思ってんだ?あいつらはいつも俺達に容赦なく暴力を振るうだろ?あんなに怒らせたんだ。暴力だけじゃ済まないかも」

「でもこの場所あいつらは知っているんでしょう?」

イズーとトリスタンが同時にアロアを見た。

「ここに誘い込むって最初の話ではなっていたんだから、あいつらだってここを探しにくるわよね。普通」

トリスタンとイズーは大きく目を見開いたまま動かない。

「でもここに来ないってことは別の方法を見つけたのかもしれない」

「悪い言い方をすれば、もっとお前らを苦しめる方法を見つけたってことだな」

そう言ったのはボーマンだった。イズーは息を呑んだ。

皆捕まってひどい目に合わされているのかも。

俺達の代わりに。

イズーは考えているだけでも怖くなった。

「あいつらは、お前らに騙されたと思ってめちゃくちゃに怒っているはず。国王軍ってさめちゃくちゃプライドだけは高いからいつもいじめていたガキになめられるとすごくイラつくんだよな」

アロアとアーサーが嫌そうな顔でボーマンを見つめた。

ボーマンはふたりの顔を見るとはっと我に返り、掌を振りながら否定した。

「ち、違うぞ。今はそんなこと思わないし、思ってもいないけどあの頃は自分に力があって、好き勝手できると思っていたんだよ。なんでも思い通りになるってな。自分より弱い人間を力でねじ伏せていただけなのに」

イズーは横に座っていたトリスタンがじっとボーマンを見つめていることに気が付いた。

兄貴?


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