ボーマン達との再会②
「ああ、全く迷惑な話だ」
全員がその声の主を見た。
「貴様らが全て引き起こしたことだ。仲間を危険な目に合わせたのも。私達を面倒なことに巻き込んだのも」
トリスタンもイズーも何も答えないで俯いた。
アロアも何も言わなかった。
なぜなら、アロアはアーサーがいつものアーサーと何か違うとわかっていたからだ。
ボーマンもそうなのだろうか。
彼も何も言わなかった。
「確かに貴様らは邪魔な存在だな」
トリスタンが拳を握りしめたのをアロアは見ていた。
「だからと言って利用する理由にはならない」
ああ、そうか。
「私は、許せない」
アーサーは怒っているのだ。
「この街の国王軍も反乱軍も根絶やしにしてやる」
アロアはアーサーを見た。
アロアにはわかった。
その顔は怒りの顔だと。
何があったか知らないけど、利用する人間をアーサーはとことん憎んでいる。
けなされると思っていたイズーとトリスタンは驚いてアーサーを見つめていた。
ボーマンは、はあっと大きなため息を吐いた。
「王子、お前なあ根絶やしにするとか言ってるけど、戦力になるのアロアと俺しかいないじゃねえか」
アロアはそれを聞いて驚いた。
「え?ボーマン手伝ってくれるの?」
ボーマンはむすっとした顔をした。
「そりゃここまで話を聞いたら手伝わない訳にはいかねえだろ?」
「ボーマン」
アロアがじっとボーマンを見つめた。
「な、なんだよ」
「私、ボーマンは元国王軍だから子供達の味方にはならないだろうって思ってた」
「アロア、嘘じゃねえよ。安心しろ。裏切ったりしない」
まっすぐ見つめ返すボーマンの目をみてアロアは思った。
確かに嘘は付いていないみたいね。
「まあボーマンが裏切ったとしても私一人で国王軍も反乱軍も倒すけど」
イズーが驚いてアロアを見た。
「姉さん、一体何者なんだ?」




