ボーマン達との再会
◯ボーマン
ドアを開けると、中にいた3人が一斉にこちらを見た。
「アロア、王子、無事だったか?」
「ボーマン!」
アロアが駆け寄って来た。
「どうしてここがわかったの?」
「こいつだよ」
ボーマンはにやっと笑ってトリスタンを部屋に引き入れた。
「貴様!」
アーサーが駆け寄って来た。
「兄貴!」
アーサーの後ろからそう声がした。
「イズー!」
トリスタンが怒りで顔が真っ赤になっていたアーサーの横を通り過ぎて部屋の中にいた
少年の元へ駆けて行った。
あいつがトリスタンの弟か。
「無事だったか。イズー」
「兄貴、一体何がどうなってんだ?」
兄弟が再会を喜んでいる姿を背にしてアーサーはむすっとした顔をボーマンに向けた。
「どういうことだ?ボーマン」
アロアもボーマンに詰め寄った。
「どうなってるの?」
「落ち着けよ。ふたりとも。それから」
ボーマンは二人に荷物を渡した。
「忘れ物だ」
◯アロア
それぞれ再会を果たした五人は円卓を囲んで話し合っていた。
「つまり全員の話を合わせると国王軍に私達を誘い込むようにイズーとトリスタンは言われた。で、ここに誘い込む作戦を国王軍に伝えたけど、国王軍の中にいた反乱軍にそのことが知られ、反乱軍が国王軍を騙して反乱軍がここに。イズーとトリスタンが裏切ったと思っている国王軍は関係のない子供達に暴力を振るいながら二人を探している・・・と」
「全部俺達のせいだ。俺達はやっぱりあいつらの言う通り邪魔な存在なんだ」
そう言って俯いたイズーをトリスタンが怪訝そうな顔で見た。
「邪魔な存在?誰がそんなこと言った?」
「ここに来た反乱軍の奴らだよ。俺達はいるだけで迷惑だって」
トリスタンが椅子から立ち上がってイズーに向かって怒鳴った。
「そんなこと」
「あるよ!」
イズーの怒鳴り声がトリスタンの怒鳴り声を遮った。
「俺達が国王軍と取引しなきゃみんなは殴られずに済んだし、兄さんや姉さんだって巻き込まれずに済んだんだ。俺達はいるだけで迷惑なんだよ」
トリスタンを見つめるイズーの青い瞳が潤んでいた。トリスタンは力なく座り込んだ。




