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反乱軍からの誘い
◯イズー
まてまて。なんなんだよこいつらは。
イズーは一体目の前で何が起こっているか理解することができなかった。
ここに指名手配の盗人どもを誘い込んで、国王軍に引き渡す段取りだったのに。
誰だよこいつら!
「王子!お会いしたかった!」
「アーサー王子!」
王子ってなんだよ。
イズーは一向に自分の現状を把握できない。。
兄貴、しくじったのか?
◯アロア
「貴様ら、私を王子と知っているのか?」
一般人の大群はアーサーの一言でわっと沸いた。
「もちろんですとも王子。私たちは、あなたが城から脱走したとの情報を聞き、あなたの後を追ったのです」
「情報を得た?貴様ら何者だ?」
「私達は、反乱軍の者です」
反乱軍!?
アロアは驚いた。
反乱軍がこの王国に存在していることは知っていたけど・・・まさか、こんな一般人みたいな人ばかりとは思わなかった。
それに、反乱軍も国王軍と同じようにあまりいい噂を聞いたことがない。
どうしてここに?
アロアはじっと反乱軍の大群を見つめた。
「共に参りましょう。王子」
「なぜ貴様らと行かなけれなならない?」
「王子こそ我ら反乱軍のトップにふさわしい存在だからです」
「つまり、王に対抗できる人間が私ということか?」
「その通りでございます!」
アーサーはふんと鼻で笑った。
「断る」
反乱軍の大群がどよめいた。
「なぜですか?」
アーサー?




