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地下道の少年③
「面倒くさい奴?」
「リーダーより3つ年下のくせに、やたらリーダーに盾突いててさ、盗みも荒っぽいんだよ。俺達は、盗みはするけど人に暴力は振るわないって約束して」
「そんな話はどうでもいい。そいつの名前は?」
少年は口をつぐんだ。
「なんだ?一緒に暮らしているというのに名前は知らないのか?」
「違う。何があっても仲間を売るな。それも俺達の約束のひとつなんだよ。あいつは、性格悪いけど、一応仲間だからな。でも、お前ら同い年くらいの子供だしリーダーのとこに連れて行ってやってもいいぜ?話をきいてもらうくらいじゃ仲間を売ったことにはならないだろうしさ」
アーサーの横でアロアがつぶやいた。
「子供で良かったわね。アーサー」
アーサーはアロアを睨んだが、アロアはにやにやと笑っていた。




