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アーサーの本音
◯アーサー
「ランスロットのことは置いといて、アーサー、あなたはどうしたいの?これから」
言い争いをしていたアーサーとボーマンはアロアを見下ろした。
アーサーは何か言おうとして口をつぐんだ。
こいつらは、私が王になることを望んでいる。
だが、私は・・・
「お前」
ボーマンが口を開いた。
「さっき、王にはなる気はないって言っていたよな」
アーサーは、目を閉じた。
私は・・・王になる気などない。
アーサーはゆっくり瞼を開け、話し始めた。
「それは」
あいつを殺すために・・・
「王になる前に」
この剣を・・・
「この剣を」
扱えるようになりたいと思っただけだ。
「扱えるようになりたいと思っただけだ」
彼らは、やっと見つけた私の用心棒だ。ここで離れるわけにはいかない。
ボーマンは納得したようで、そうかと小さく頷いていた。
しかし、アロアはぽかんと口を開けて、アーサーを見つめていた。
「なんだ?」
「いや・・・なんでもない」
アロアはそう言ってアーサーから目をそらした。




