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街からの脱出
◯アロア
街を出るまでは気が抜けない。さっきの騎士団の奴らもすぐに追いかけてくるに違いない・・・なんて考えていたのに。
「一体どうなってるんだ?」
ボーマンはそう言って不思議そうに首をかしげた。
ようやく朝日が差し込んできた街を丘の上の茂みからひょこっと顔を出して3人は見つめていた。
「私もわからない。なんでこんなに簡単に街を抜け出せたのかしら?」
街を出るまでに少なくとも10人以上の国王軍に出くわすだろうと思い、三人は慎重に慎重に隠れながら街から抜け出した。
しかし、広場で3人の国王軍を倒してから人ひとり遭遇しなかったのだった。
「今になって王子を捕らえるなど恐れ多いと思ったのだろう」
そうはっきり断言したのは他でもない王子本人だった。
ボーマンがアーサーの横で、はあと大きなため息をついて呆れていた。
アロアはなんとなくわかっていた。
彼がきっと助けてくれたのだと。
「ランスロットのおかげだと思う」
そうアロアが呟いたと同時にアーサーが立ち上がった。




