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ボーマンの決意
◯ボーマン
俺は村で一番貧乏な家の子供だった。
だが、同世代の子供たちの中では一番背が高く、体が大きく、貧乏なことを馬鹿にされるようなもんなら力でねじ伏せてきた。
だから、国王軍は俺にとって天職だったんだ。
気に入らない奴がいたら権力でねじ伏せることができる。
最高じゃないか。
そうやって好き勝手に生きていく人生・・・を送るはずだったのに。
どうしてこうなった?
ボーマンの頭の中にアーサーの言葉がこだまする。
逃げている?
自分の責任から?
自分で決めたことから?
俺は・・・ただ好き勝手に生きると決めただけだ。
「鼻男、貴様これだけ殴る元気があるなら、逃げる元気も残っているだろう?」
責任の取り方なんてわからない。
でも、今は死にたくない。
これが俺の決めたことの結果なのか。
「鼻男じゃない」
「は?」
だったら、生き抜いてみせることで責任をとってやる。
ボーマンはため息を付いてその場に尻餅をついた。
「ボーマン。俺の名はボーマンだ。へたれ王子」




