アロアとランスロット②
◯ランスロット
選定の剣のこと知っているのか。
アーサーはどこまで話したのだろう。
それにしても、このシスターはアーサーの話をすんなり信用したのか。
「なぜアーサーをかばう?ウーサー王は真実を知っている者を絶対に生かしておかないぞ」
ウーサー王は絶対に許さない。
自分の王位が奪われること。
そして、絶対に認めない。
自分の王位が偽物であること。
「なぜウーサー王をかばうの?」
問いかけに問いかけで答えられたランスロットは、アロアを見つめた。
アロアの青い瞳がランスロットを捉える。
「この国は荒れ果てているわ。ウーサー王が偽王だってみんな本当はわかっているはず。なのに、みんなウーサー王をかばう。あなたも。なぜ?」
「ウーサーは王だ。誰がなんと言おうとそのことは覆らない。だから誰も逆らわない」
「アーサーは違う。アーサーなら覆せる」
ランスロットは吹き出した。
「そんなこと本気で言っているのか?」
ランスロットは大きな声で笑い出した。
「あいつは、そんなことしない。絶対に。父親のウーサー王が、怖くて逃げ出しただけだ。王になる覚悟も責任も持っちゃいない。逆に誰かに責任を押しつけちまうような奴だ」
アロアは何も答えない。
「あいつが王になるために城から逃げたとでも思ったんだろうがとんだ勘違いだったな」
「よく知ってるのね。アーサーのこと」
「これでも、元友人だからな。だから、おとなしく降参しろ。今なら見逃してやってもいい」




