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アロアの回想④
シスターは首をかしげた。
「そうかしら」
アロアは俯いていた顔を上げた。
「さっきも言ったけど、私は初めから過ちになるってわかっていたら、そんなことをしなかった。でも、結局決めたのは自分。あなたもそうなのよ。彼を見殺しにするつもりはなかったけど、決めたのはあなた。そして彼も、それを受け入れた。だから・・・二人で決めていたのね」
アロアはシスターに心の中で問いかける。
何を?
「彼がいない世界をあなたが生きること」
心の中が真っ白になった。
アロアの目に意識なくかつての親友の姿が浮かび上がってくる。




