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2度目の救出
その時アロアは、鉄格子の中にいる少年と目が合った。
驚いている少年の顔がなんだかとても懐かしかった。
本当によく似ている。
アロアはまだ止まらない。
立ち向かってくる国王軍の男達を次々と倒していく。
ふと少年がいる鉄格子をもう一度見た時、アロアの動きが止まった。
少年がいなくなっていたのだ。
アロアは周りを見渡して親友の面影を探した。
すると彼女の視界の端に少年を引きずり、逃げようとする男の姿が映った。
その姿を捉えた瞬間からアロアは地面を蹴って少年を助けるべく走り出していた。
少年は男に抵抗しようとして、男の腕に噛み付いた。そのことで怯んだ男をアロアは蹴り飛ばした。
男はそのまま地面に倒れた。
男の鼻には包帯が巻かれており、左手には大きな剣があった。
「本当だったのか」
アロアの足元から声が聞こえた。
「本当だったのよ」
アロアは微笑み、少年を拘束していた縄をほどいた。




