27/213
奪われた剣②
剣の刃はとても美しく輝き、鏡のように透き通っていたため、包帯を巻いた男の顔が刃に映った。
剣の美しさに男はすっかり見惚れているようだった。
「返せ」
「すげえな。さすが王の剣だ」
「返せ」
「おい!次は俺にも触らせろ!」
「なんだよ。お前さっきまでびびってたくせに」
「返せ」
「王都に行ってもそうそう見られるものでもねえぞ!」
「王の騎士団でもきっと見たことないはずだ」
「返せ!」
アーサーが叫んだ。
男たちは一斉に鉄格子の中を見た。
普通なら国王軍の男達の鋭い眼光に睨まれると、怯んでしまうものだが、アーサーは剣を奪われた怒りでいっぱいだったため恐怖など何もなかった。
「返せ」
鼻に包帯を巻いた男は剣を近くにいた男に手渡し、アーサーに近づいてきた。




