26/213
奪われた剣
◯アーサー
「ひいつ!」
アーサーの言葉を聞いて、剣を持ってきた男は思わず剣を床に落とした。
床にキーンと甲高い音が響いた。
国王軍の男達は、ざわざわと騒ぎ出した。
「・・・呪われる」
「殺される・・・」
「・・・触ってはいけない」
アーサーの耳にそんな言葉が入ってきた。
「騒ぐな!黙れ!」
鼻に包帯を巻いた男は怒鳴り、落ちた剣を拾いあげた。
「まさか城から盗み出した剣が選定の剣だったとはな。田舎の軍に何も教える必要はないってことか」
「おい!触らない方がいいぞ!もしそれがあのガキの言うとおり本物なら」
「ああ。わかってるよ。選定の剣は選ばれた王以外が使おうとすると呪われる。だろ?」
鼻に包帯を巻いた男は右手で剣を掲げて見上げた。
「ちょっと見るぐらいなら呪われやしねえよ」




