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剣の秘密③
グウィネヴィアは小さなあくびをしながら引き出しから紙とペンを取り出した。
「なぜアーサー王子はウーサー王の剣を盗み出したのですか?」
グウィネヴィアはその言葉を聞いて思わすペンを持った右手に力が入った。
「今、なんて?」
「ですからなぜ王子はウーサー王の剣を盗みだしたのですか?グウィネヴィア様の言うことが本当ならその剣は偽物のはず。王子は一体何をする気なのでしょうか」
「城内ではそういうことになっているの?」
「え?」
「アーサーがウーサー王の剣を盗んだことになっているの?」
「はい。騎士団への王命ではそう出ています。国王軍には王子の正体と選定の剣のことは公表しておりませんが」
その時ビリっと何か破れる音が聞こえた。
「あの・・・グウィネヴィア様?」
「アーサーの持っている剣は本物よ」
「え?今なんと?」
グウィネヴィアは椅子を回して男の方にゆっくり振り向いた。
「アーサーこそ剣に選ばれた王なのよ」
彼女の背後の机の上には黒いインクがにじんで破れている手紙があった。グウィネヴィアは怒りで体が熱くなっているのを感じた。
(ウーサー王はそこまでして今の地位を守りたいのか。)




