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捕らわれたアーサー②
アーサーは舌打ちをした。
その様子を見て男は顔を真っ赤にして怒った。
「お前・・・!俺達をこんな目に合わせてただで済むと思うなよ!国王軍を相手にしたこと後悔させてやる。死にたくなるくらいにな」
俺達?
アーサーは、国王軍の男達を見回した。
よく見ると彼らは傷だらけだった。
中には松葉杖をついている者もいた。
「あの女も捕まえて後悔させてやる」
女?
「だが、その前に、お前に聞きたいことがある」
男は鉄格子を開け、アーサーの目の前に彼の荷物を突きつけた。
「この中にすごいもんが入っていた。おい、持ってこい!」
男が一人部屋の奥から出てきた。
彼の手には、鋭い刃の付いた大きな剣があった。
「王命で、城から大切な剣が盗まれたとは聞いていたが、まさか」
「選定の剣だ」
アーサーが男の言葉を遮り、睨んだ。
「汚い手で触らないほうがいいぞ。それは本物だ」




