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捕らわれたアーサー
◯アーサー
体が動かない。ここはどこだ?
「この剣・・・」
「これは・・・」
「王の・・・」
真っ暗闇にいるアーサーの耳に話し声が入ってきた。重い瞼を開けると薄暗い闇の中に冷たい床と壁があった。
体を起こそうとしたが、手と足が縛られていてうまく動けない。
アーサーは自分のまわりを見回した。
荷物がない!
「おい・・・気がついたようだぞ」
足音が近づいてくる。振り向くと鉄格子の中に数人の国王軍がいた。
いや、そんなはずがない。鉄格子の中にいるのは私の方だ。
「よう。起きたか?」
鼻に包帯を巻いた男がにやつきながら話掛けてきた。
またこいつか。




