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旧王族のグウィネヴィア③
「やはり噂は本当なのですね!」
グウィネヴィアは椅子に肘をついた。
ランスロットに怒られるわね。
でも知っている仲間は多い方がいいし。
グウィネヴィアはちらっと男を見た。
こんなひょろっとしているけど一応騎士団だし、まあいいか。
「言っておくけど」
グウィネヴィアは男の目をじっと見つめた。
「この話を聞いた以上、命が狙われるかもしれないわよ?それでも聞きたい?」
男はグウィネヴィアから視線を外し、ぼそぼそとつぶやいた。
「王が偽物であることなどこの王国ではありえない。しかし」
男はにっと笑い、グウィネヴィアの目を見つめ返した。
「私はただ、自分が知らないことがあることに耐えられません」
グウィネヴィアはそのにやついた顔が誰かに似ているような気がしたが思い出せなかった。




