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ALOISE(アロア)  作者: 十八谷 瑠南
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許し

アロアは、ふと気が付くと大きな街の人ごみの中に立っていた。


どうやってここまで来たのか思い出せない。

なぜなら彼女の頭の中は後悔でいっぱいで今にも破裂してしまいそうだったからだ。

だが、後悔の念だけで歩き続けることも限界がきたようで、アロアはその場に倒れこんでしまった。


もう足も腕も動かすことができない。

(あの子も死ぬときこんな気持ちだったのかしら。


そう思うと少しだけ嬉しかった。

彼と同じように死ぬことで自分の罪は少しでも許されると思ったから。

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