表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ALOISE(アロア)  作者: 十八谷 瑠南
198/213

戦い

◯アーサー

アーサーは、剣を持つ手に力を込めた。

あの時と同じようにアーサーの体は導かれるように動いた。

飛んでくる弾丸を、選定の剣が次々と斬っていく。

アーサーは地面を蹴り、国王軍の前へと飛び出した。

「行くぞ」

剣を振り回し、風のようにアーサーは走った。

襲いかかってくる兵士は次々と倒れていく。

まるでアーサーが通っただけで倒れていくように。


◯ランスロット

これが選定の剣の力。

王の力なのか。)

ランスロットは、一瞬あっけにとられてアーサーの戦いを見つめていたが、すぐに我に返った。

「アーサーに続け!」

ランスロットも、地面を足で蹴り、敵の大群へと向って行く。


◯ボーマン

王子の奴、めちゃくちゃ強くなってるじゃねえか。

ボーマンは、必死に応戦しながらも、アーサーの戦いぶりに驚きを隠せなかった。

すごい、もう敵をこんなにもやっつけちまったのか。

そりゃそうだよな。王子だけじゃねえ。

アロアもランスロットもいるんだ。

アロアは、いつものように軽々と宙に舞い、踊るように敵をやっつけいく。

ランスロットは、ひと振りで敵をなぎ倒し、ボーマンたちに道を作った。

「ははは。こいつはすげえや」

その時、ボーマンの後ろにいた国王軍の男が持っていた剣を振り下ろした。

「ボーマン、危ない!」

その声と同時に大きな爆発音が聞こえた。


◯ロッシュ

「大丈夫か?ボーマン」

ロッシュは大砲を担いで煙の中で座り込んで驚いているボーマンに駆け寄った。

「あ、ああ。助かったよ。ありがとう。ロッシュ」

「しっかし、アロアの奴、あそこまですごいとはな」

ロッシュは、アロアを見つめた。

「お前らの言うとおり、俺なんかいなくても大丈夫なのかもな」

「いや、お前がいなかったら、俺が死んでいたよ。それに、あいつら3人は、人間じゃねえし、ここにいる国王軍は、ほんの一部だ。城へ向かえば向かうほど、もっとたくさんの国王軍が待ち構えている」

ロッシュの、青い瞳が高くそびえ立つ城を見つめた。

「じゃあ、やっぱりどうしても助けがいるんだな」

アーサーの呼びかけに何人が応じてくれたのだろうか。

もし、誰もいなかったら?

ロッシュは首を振った。

今はそんなこと考えたらだめだ。

「行こう。ボーマン」

ロッシュは、ボーマンに手を差し伸べた。ボーマンはロッシュの手を掴み立ちがり、ふたりは城へ向かって走り出した。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ