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それぞれの再会②
◯グウィネヴィア
グウィネヴィアは、ソファーに座って、温かい紅茶を飲もうと机に置かれたカップに触れた。
アロア、大丈夫なのかしら。
もしかして国王軍に捕まったんじゃ・・・。
グウィネヴィアは息を吐いて、カップから指を離した。
アーサー。
どこにいるの?
グウィネヴィアは立ちがり、家の中を歩き回った。
動いていないと不安で怖かったからだ。
その時、扉が開く音がした。
外の光が、グウィネヴィアの瞳に入り込んだその時、その光に向かってグウィネヴィアの体は動いていた。
頭で理解するよりも体の方がいち早く理解したからだ。
玄関に立っているのが誰なのかを。
グウィネヴィアは光を優しく抱きしめた。
「おかえりなさい」