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ALOISE(アロア)  作者: 十八谷 瑠南
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親友との再会?

生きていたのか?

ロッシュは宿屋の扉を開けて外に飛び出し、息を切らしながら叫んだ。

「おい!お前!宿屋の迷惑客!」

ロッシュの青い瞳に懐かしい少年の姿が映る。

あの金色の髪。優しい眼差し。

ああ。

やっぱり。

生きていたんだな!

「お前、ネロだろ?ネロなんだよな?」

少年が口を開いた。

「貴様」

「きさま?」

ロッシュはぽかんと口を開けたままかたまってしまった。

「私に言っているのか?」

少年はロッシュに背を向けるとまた歩き出した。

「ま、待てって!ネロ!」

ロッシュが少年の肩を掴んで引き止めた。

少年は肩におかれたロッシュの手を払いのけ、振り向いた。

「しつこいぞ!」

少年がロッシュを睨みつけていたが、ロッシュは少年の顔が懐かしくてたまらなかった。

ずっと会いたかった。

ずっと謝りたかった。

ロッシュの青い瞳から自然と涙がこぼれてきた。

「ネロ・・・会いたかった!」

そう言い放ったロッシュは少年に抱きついた。

「な、何をする!?貴様、離せ!」

しかし、ロッシュは離さない。

なぜなら彼は、もう一生会えないと思っていた親友に会えたと思っていたから。



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